第2世代「iPhone SE」レビュー:最上位「11」並みに高性能な小型機

レビュー

2020/04/29 17:30

 アップルのコンパクトで廉価なスマートフォン「iPhone SE」の第2世代機が4月24日にアップルのオンラインストアで発売された。5月11日からは国内の大手通信キャリアでの取り扱いも始まる。新しいiPhone SEのハンズオンレビューを報告しよう。

約4.7インチの液晶Retina HDディスプレイを搭載した
第2世代の「iPhone SE」をハンズオンレビュー!

最高性能のA13 Bionicチップを載せた

 第2世代のiPhone SEは2017年に発売されたiPhone 8と同じ約4.7インチの液晶Retina HDディスプレイを採用する筐体に、アップルが独自開発した最高性能のチップ「A13 Bionic」を載せたスマホだ。

 アップルのオンラインストアでは最小容量64GBのストレージを内蔵するSIMフリーの機種が税別4万4800円から購入できる。大手通信キャリアもiPhone SEの取り扱い価格を発表しているが、各社が用意する端末購入サポートを上手に利用すると2万円台から買える場合もある。そのためか発表以来「お手頃価格のiPhone」としても話題を振りまいている。

 カラーバリエーションはブラック/ホワイト/レッドの3色。iPhone 8と同様にリアパネルにはクリアな強化ガラスをあしらって透明感を持たせた。サイドフレームの素材はアルミニウムだ。内蔵ストレージの容量は64GB/128GB/256GBの3種類から選べる。

■片手操作に馴染むサイズ感。iPhone 8と同一デザインの利点とは

 新しいiPhone SEを使って筆者が得たインプレッションを、まずは期待相応だったところから報告する。筆者は約5.8インチの有機EL Super Retina XDRディスプレイを搭載するiPhone 11 Proをメインのスマホとして使っている。4.7インチのiPhoneは久しぶりに使う機会となったが、やはり手にほどよく馴染むし、片手持ち操作もスムーズだ。衣服のポケットにも収まりが良い。iPhone SEは本体のサイズ、質量ともにスペックはiPhone 8と一緒だ。
 
片手に心地よく収まるサイズ感を実現している。
スペック上の外形寸法や質量はiPhone 8と同じ
 
サイドフレームはアルミニウム素材

 iPhone SEには指紋認証センサーを組み込んだホームボタンがある。Touch IDに登録した指を当てると即座に画面ロックが解除される。iPhone SEをバッグやポケットの中から取り出す時点でホームボタンに触れると、画面に視線を落とす時にはもう操作を開始できる。
 
ポケットに入れている間に、ホームボタンにタッチして
指紋認証によりスリープ画面をアンロックできる。

 Touch IDを搭載するiPhone SEは、春に花粉が多く舞う季節には顔にマスクを着けたままでもロック解除ができる。顔認証機能のFace IDを採用するiPhone 11シリーズと、使い勝手が大きく変わる部分のひとつだ。現在は新型コロナウィルスの感染を予防するために、屋外ではマスクを着けて過ごすことが求められるため、Touch ID付きホームボタンのあるiPhoneは余計に便利だ。いま世界各地で新しいiPhone SEを手にしているユーザーが同じことを感じていると思う。

 iPhone SEは本体のサイズと形状、背面に搭載したメインカメラの位置もiPhone 8と一緒なので、本体ケースやディスプレイの保護フィルムなどのアクセサリーが共通して使える場合がある。iPhone 7用として販売されているアクセサリーの中にも使えるものがあるようだが、本体ケースについては注意して使いたい。iPhone 7がワイヤレス充電に対応していない端末なので、本体ケースもワイヤレス充電に使えない可能性があるからだ。
 
iPhone SEはワイヤレス充電に対応。
同機能が使えないiPhone 7の専用ケースは同じくワイヤレス充電に対応していない場合もある

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