手抜き感ない「時短本格調理」ができる、パナソニックの「電気圧力なべ」

新製品

2019/05/15 18:05

 パナソニックは、忙しくても手抜き感のない本格料理が作れる「電気圧力なべ SR-MP300」を7月1日に発売する。価格はオープンで、税別の実勢価格は3万円前後の見込み。豚の角煮なら、必要な材料をなべに入れてボタンを押すだけで、通常の圧力なべで180分かかるところを3分の1の60分で、黒豆なら通常約240分のところを4分の1の60分で出来上がる。

パナソニックの「電気圧力なべ SR-MP300」

 5月15日に開催した新製品発表会では、実際に豚の角煮を作るデモを実施。最初になべに具材を入れてスイッチを押すだけで、後はほったらかしで60分後においしい角煮を作ることができる様子を披露した。
 
豚の角煮に必要な材料を入れる
 
ふたを閉めて重りを「密閉」にしてスイッチを押す
 
60分後に豚の角煮が完成

 パナソニックの調べでは、20~40代の子どもを持つ男女199人のうち92.5%が、「かなり忙しい」「やや忙しい」と感じていることが分かった。

 一方で、最近では夫婦共働き世帯など忙しい家庭を対象に「時短調理」がはやっているが、同社の別の調査(20~60代、週1回以上調理する男女419人)では、39.6%が「時短はしたいが、手は抜きたくない」と、手抜き感のある時短調理に抵抗があることが分かった。

 そこで、電気圧力なべに着目。市場は2018年に約37万台の需要があり、今後も伸びると予想する。

 SR-MP300は、1.7気圧まで加圧することで100℃以上の沸点の調理が可能になる。ガス式圧力なべと違って火加減の調整が不要で、火を使わない安全性もある。小魚の骨もやわらかくでき、栄養を残したまま、時短で光熱費が抑えられるというエコの側面もある。満水容量は3.0Lで、カレーなら4~5人前を作ることができる。

 野菜などの食材の水分だけで調理する無水調理も可能。密封して圧力スイッチと温度センサーでなべ内を105℃以上に保つことによって、水に溶けだすビタミンやミネラル、うま味成分を損なうことなく調理できる。