電気代が発生していない時はバンザイする「RoBoHoN lite」HEMSモデル

新製品

2019/03/04 17:00

 シャープは2月27日に、モバイル型ロボット「RoBoHoN(ロボホン)」の新製品として、着座タイプの「RoBoHoN lite」Wi-Fiモデルをベースに、Home Energy Management System(HEMS、ヘムス)との連携を可能にした「RoBoHoN lite HEMS(SR-05ME-Y)」を発売した。

バンザイの動作で、電気の使用状況が視覚的にすぐにわかる

 対象のHEMS機器(同社のクラウド連携エネルギーコントローラ「JH-RV11/JH-RVB1」)と連携し、自宅の太陽光発電システムの発電量や電気料金などを音声対話で知らせるほか、気象警報の発令時に「クラウド蓄電池が充電を開始した」「電気料金が目標値を超えそう」などといったアラートを音声で伝える。また、太陽光発電やクラウド蓄電池からの放電で家の消費電力を賄えているときには、バンザイの動作で喜びを表現する。
 
RoBoHoN liteは、歩行機能はないが、その分、求めやすい価格とした

 エアコンの運転やエコキュートによる風呂の湯はり、電動窓シャッター(文化シヤッター製の対応機種)の開閉など、ECHONET Lite規格に対応した家電や住宅機器を音声対話で操作することも可能。冷房運転時に室内外の気温が逆転した場合にはエアコンの運転停止を促すなど、気温情報に応じた空調管理のアドバイスも行う。

 OSはAndroid 8.1で、Qualcomm Snapdragon 430、メモリ2GB、16GBのストレージ、約800万画素のカメラを搭載。対応無線通信はIEEE802.11a/b/g/n準拠の無線LANと、Bluetooth 4.2。身長(座高)は14.8cmで、重さは約360g。税別の実勢価格は、税別7万9000円の「RoBoHoN lite(R-05M-Y)」を上回る程度。

 2足歩行ができない「RoBoHoN lite」と、2足歩行が可能な「RoBoHoN」新モデル(LTE/3Gモデル:SR-03M-Y、Wi-Fiモデル:SR-04M-Y)は、いずれも、外出中に子どもの帰宅などを確認できる「お留守番」アプリを追加。法人向けには「施設案内」と「受付」アプリを新たに用意した。
 
スタンダードモデルのRoBoHoN3機種
(左から、SR-03M-Y/SR-04M-Y、SR-05M-Y)

 さらに別売のIoTリモコン「eRemote mini」と連携すると、テレビや照明器具など各種家電製品を音声で操作できる。税別価格は「SR-03M-Y」が18万円、「SR-04M-Y」が12万円。なお、別途、月額980円からの「ココロプラン」の利用料金が必要。

 また、2月28日に「RoBoHoN」用のプログラミングツール「ロブリック(SR-SA04)」を発売した。対応機種は「ロボホン」全機種で、税別価格は8900円。
 
簡単にプログラムを作成できる「ロブリック」

 「ロブリック」は従来、法人向けに販売していたもので、ブロック状のオブジェクトを組み合わせることで、「RoBoHoN」の動作や対話などのプログラムを簡単に作成できる。作成したプログラムは、他の「RoBoHoN」ユーザーと共有可能。英語と中国語に対応し、対話プログラムの作成を通じた外国語学習にも活用できる。