街歩きのおともに! Google製スマホ「Pixel 3」で新スポット&夜景を撮る

レビュー

2018/12/16 17:30

 ソフトバンクNTTドコモの2018年秋冬-19年春モデルの目玉機種といえば、日本初上陸で、最新の「Android 9.0 Pie」を搭載した「Google Pixel(ピクセル)」だ。今回は、同時発売した2機種のうち、約5.5インチと少し小ぶりで、より軽い「Pixel 3」のほうを選び、カメラ機能を中心に使ってみた。

Googleブランドのスマホ「Pixel 3」。
カラーはクリアリーホワイト、ジャストブラック、ノットピンクの3色

シンプルで直感的に使えるカメラ デジタルズームも超解像技術でキレイ

 詳細スペックに関しては、先行掲載したライター・武者良太氏によるレビュー記事<最新Androidの実力を強く感じさせる「Pixel 3」「Pixel 3 XL」>(https://www.bcnretail.com/news/detail/20181031_90953.html)を参考にしていただきたい。
 
「Pixel 3」は幅68.2×高さ145.6×厚さ7.9mmのコンパクトサイズ。
ノッチのないデザインで、待受画面はアイコンだけと、超シンプル
 
背面上部は光沢感のある鏡面仕上げ、下部はマット調のツートンカラーだ

 カメラ関連のスペックだけを挙げると、メインカメラはF値1.8のシングルカメラで約1220万画素、フロントカメラはF値2.2のデュアルカメラで約800万画素。ソフトウェア処理で背景をきれいにぼかす「ポートレート」モードをはじめ、機能はメインカメラ、フロントカメラ共通で、AIが夜だと認識すると、「夜景モード」をリコメンドする。また、ワンタッチでズーム倍率を切り替え、超解像度技術によってデジタルズームでもシャープさを維持したまま、遠くの被写体をアップにして撮れる。
 
照明効果やフラッシュの適応、タイマーの設定などがしやすい、わかりやすいUIのカメラアプリ。
主なモード以外は「その他」にまとまっている

Googleの本気 「レンズモード」がすごすぎる!

 Appleをはじめ、各社ともハイエンドスマホに取り入れているAI(人工知能)とAR(拡張現実)。Pixelでは、カメラを利用した検索機能ともいえる「Google レンズ」で効果を発揮。撮影モードで「レンズ」を選択した後、被写体に向かってカメラをかざし、画面をタッチすると、AIが被写体の情報を判別・解析して現在地や関連情報を教えてくれる。旅や観光のおとも、待ち時間の暇つぶしなどに最適だ。
 
「Google レンズ」がついに日本語に対応。
植物をタップすると、種類を教えてくれる

 リアルタイムだけではなく、撮影済みの画像からも同様に調べられる。思い出の振り返りや訪問先の記録・取材メモなど、さまざまな用途で活用できそうだ。
 
Googleの各サービスと連携。
位置情報から、口コミや現在地からの経路なども簡単に調べられる

夜景がとにかくキレイ! 赤の発色も鮮明

 仕事の移動中やプライベートタイムに、「Pixel 3」で撮った、ごく普通の作例も紹介しよう。「その他」のタブには、「夜景」モードのほか、簡単にVR映像が撮れる「360度パノラマ」、笑顔を検知して自動でシャッターを切る「フォトブース」など、さまざまなモードがあり、「360度パノラマ」は不動産の物件案内にそのまま活用できそうなクオリティだった。
 
背景を美しくぼかす「ポートレート」モード。
効果あり・なしを比較して、残すほうを選べる機能がうれしい
 
背景をボカす「ポートレート」はスイーツやフードの撮影にも活躍。
簡単にフォトジェニックな写真が撮れる
 
「Pixel 3」を片手に、夜の銀座をぶらり。
行き交う人が入っていても、夜景はハッとするほど美しく、赤の発色も鮮やかだ

 また、HDRをオンにして連写すると、AIが「トップショット」としてベストな1枚をリコメンドする。誕生日パーティや子どもの学芸会などに活躍すること間違いなしだ。
 
AIは、連写でも効果を発揮。
ここぞという決定的シーンで撮り逃しや撮影失敗を防ぐ

 バッテリーの大容量化、ディスプレイの大型化に比例し、スマホ全般の重さがアップする中で、重さ約148g、厚さ7.9mmの「Pixel 3」はとても希少。Android 9.0の新機能の一つ、機械学習を利用したバッテリー節約機能「Adaptive Battery」のおかげで、バッテリーの持ちもいい。インカメラが明るいレンズを採用したデュアルカメラで、ここぞ、というシーンで役立つ「トップショット」も使える「Pixel 3」は、自撮り好きにもおすすめだ。