NTTドコモ、dポイントで投資が可能に、慣れたら本格的な資産運用も

 ドコモは5月16日、dポイントを利用して投資体験ができるポイント投資サービスを開始すると発表した。dポイントクラブ会員なら、本人確認やマイナンバー登録などの手続きをせずに利用できる。

dポイントで投資体験ができる

 dポイントクラブのアプリかWebサイトからポイント投資サービスサイトにアクセスし、運用するポイント数(100ポイント以上100ポイント単位)と運用コースを選択するだけで即日開始可能。ユーザーのポイントは、投資運用業を営む「お金のデザイン」が運用する投資信託の基準価額と連動して日々変動する。

 運用コースは、株式中心でリスクとリターンの差が大きい「アクティブコース」(年間±16%程度変動)と、株式と債券を扱う「バランスコース」(年間±12%程度変動)の2コース。運用中のポイントは、1ポイント単位でいつでも引き出して使うことができる。

 NTTドコモの吉澤和弘代表取締役社長は、「昨今、“貯蓄から資産形成へ”というテーマに大きな関心が集まっている。しかし、興味があっても投資は難しそうというイメージがあり、7割近い方が投資を経験したことがない。そのような方々に向けて、ドコモならではの簡単で分かりやすいサービスを用意した」と説明する。
 
dポイントを活用した投資サービスについて説明するNTTドコモの吉澤社長

 dポイントの投資で仕組みを理解できたユーザーに向けて、本格的な資産運用サービス「THEO+ docomo」も用意している。お金のデザインが提供しており、投資初心者でも最低1万円から運用を始められる。
 
お金のデザインが提供する投資一任運用サービス「THEO+ docomo」

 「THEO+ docomo」では、年齢や現在の貯金額など5つの質問に答えるだけで、ロボアドバイザーが世界約6000種類の上場投資信託(ETF)から最適な組み合わせの運用方針を提案する。月末の運用残高1万円につき、dポイントが1ポイント、ドコモの携帯回線を利用している場合は1.5ポイントたまる。2018年7月には、dカード利用時のおつりを自動的に積み立てることが可能になる。また、入金口座としてドコモ口座の利用も可能となる。

 dポイントは現在、マクドナルドやローソン、ノジマ、上新電機などで使ったり、ためたりできる。ためてはいるものの使いどころが見出せていなかったdポイントを投資することで、思わぬリターンがあればポイントも使いやすくなるはずだ。