楽天の携帯電話事業子会社の楽天モバイルネットワークは4月9日、総務省から4G用1.7GHz帯の周波数の割り当てを受け、制限事項付きながら携帯電話事業への新規参入が認められた。2019年10月のサービス開始を目指す。なお、料金体系は、現状のMVNOサービス「楽天モバイル」を継承する見込みで、大容量プランや法人向けプランも追加していく予定。

 新規参入にあたり、28年度末までに1000万契約という目標を掲げているが、3月14日に掲載した記事<「第4のキャリア」に名乗りをあげた楽天の勝算は?>でも触れた通り、ショッピングモールサイト「楽天市場」に加え、銀行、証券会社、クレジットカード会社などをグループ内に抱え、金融・決済や保険などのファイナンス分野に強い楽天は、他社の顧客を奪う可能性は高いとみる。

「ダイヤモンド会員1年間無料」が成り立つ楽天モバイル

 個人的なことだが、MNPで楽天モバイルに乗り換えてからもうすぐ1年になる。その間、支払った料金は、加入時の事務手数料と各社一律のユニーバーサル料金、オプションの「データシェア」サービスの利用料だけ。さらに、2か月目以降の支払いは、他の買い物で貯めた楽天スーパーポイントをあてたため、この回線に関してはほぼ0円で1年間、運用できた。
 
全額ポイント払いにしたので、毎月支払いは実質ゼロだ
 

 加入したきっかけは、「今月に新たにプレミアム会員になった人限定! プレミアム会員なら1年間無料で使える『ランクアップチャレンジキャンペーン』」という先着5000人限定・期間限定キャンペーンのダイレクトメールを受け取ったからだ。

 きっかけは覚えていないが、14年あたりから「楽天市場」の利用頻度が増え、一度はダイヤモンド会員にランクアップしたものの、キープできず、プラチナ会員に戻っていた。楽天のステージ判定の詳細はややこしいので省略するが、この「ランクアップチャレンジキャンペーン」の適用を受けるため、意識的に楽天スーパーポイントを貯め、見事1年間、ダイヤモンド会員をキープできた。
 
毎月メールで届いた、キャンペーンの挑戦結果

 直近の1月、2月は、ダイヤモンドランク達成条件の一つ、「獲得ポイント数」が足らず、途中までプラチナ会員の判定だったため、ストックできる日用品や、いつか買いたいと思っていたものを追加で購入。おかげで4月・5月のダイヤモンド会員が早々に確定した。通常1600円のデータ容量3.1GBの音声通話SIMプランが丸1年間、無料となり、追加で契約したデータSIMも当初3か月間、無料だったので、あわせて2万円近くトクした計算になる。
 
どうせなら無料にしたいと、ダイヤモンド会員キープを目指して買い物がゲーム感覚になった

 楽天モバイルは、常にさまざまな割引キャンペーンや端末価格の値引き、ポイントプレゼントなどを行っている。端末事業とMVNO事業を同時展開しているフリーテルからMVNOサービスの顧客を引き継ぐなど、会員増に向けた施策はやや強引にもみえるが、同様の手法で、自前で回線網をもつ通信事業者として13年ぶりの新規参入なる楽天は、先行する3社を猛追するだろう。(BCN・嵯我野 芙美)

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