「ウィルコム」から事業を引き継ぎ、「Y!mobile(ワイモバイル)」ブランドでPHS端末を販売していたソフトバンクとウィルコム沖縄は、2018年3月31日で新規契約と機種変更の受付を終了する。ケータイが普及する前、「ピッチ」として高校生や大学生の間で人気を博した一般向けのPHSサービスは完全終了し、3Gしか使えない従来型携帯電話(ケータイ)も終息しつつある。

2Gから3G、3.9G、そして次は5Gへ

 携帯電話は世代(Generation)によって速度や通信の仕組みが変わり、日本では、2Gから3Gに移行した後、折りたたみケータイが全盛期を迎えた。8年前の10年12月、ドコモは国内初の3.9GとなるLTEサービス「Xi(クロッシィ)」をスタート。12年9月21日、「iPhone 5」の発売にあわせ、KDDI(au)とソフトバンクがLTEサービスを開始してから、3.9Gではなく「LTE」として浸透した。

 2年後の20年には、より高速・大容量の5G通信(第5世代移動通信システム)が実用化される見込み。1年前倒しの19年内に、商用サービスを開始する世界的な動きもある。
 
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終息に向かう3G専用ケータイ auはLTEに一本化

 端末開発費用の削減などのため、ドコモは16年11月に、今後、折りたたみ型の端末は、OSにAndroidを採用したLTE(spモード)対応ケータイのみ展開すると発表。ドコモオンラインショップでは、昨年4月半ばに最後まで残っていたiモード端末の販売が終了し、今はLTE対応ケータイしか購入できない。

 家電量販店の実売データを集計した「BCNランキング」の2017年の年間データによると、携帯電話全体(スマートフォン+従来型携帯電話)の販売台数に占める従来型ケータイの割合は、LTE対応ケータイを含めて7.7%。シニア・キッズ向け以外のiモード端末の販売終了が響き、16年の10.9%から下がり、1割を切った。
 
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 auは、周波数帯の関係からLTEへの一本化を推進。18年3月現在、新品で購入可能な3G専用機種はキッズケータイ「mamorino3」だけ。2月発売の後継機種「mamorino4」は3Gには対応しておらず、LTE専用だ。またワイモバイルも、サービス強化のため、一部の周波数帯での3Gサービスの提供を終了し、LTE向けに切り替えている。
 
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mamorinoシリーズ4世代目となる「mamorino4」。auの他のスマホ同様、LTE専用だ

 「mamorino」シリーズは、初代から3世代目までは京セラ製だったが、今回はZTE製。憶測にとどまるが、今回から取り入れたタッチパネルや音声操作、LTE/au VoLTE対応が鍵になったと思われる。次世代5Gの実用化は、3G終了、ひいてはケータイの終わりのカウントダウンの始まりになるだろう。(BCN・嵯峨野 芙美)


*「BCNランキング」は、全国の主要家電量販店・ネットショップからパソコン本体、デジタル家電などの実売データを毎日収集・集計している実売データベースで、日本の店頭市場の約4割(パソコンの場合)をカバーしています。