2026.9.25 16:30
スマホ・PCVAIOからノジマ専用モデルの「VAIO T」、ノジマチームの現場の声を反映して「迷わずに選んだマルチフリップ」
VAIOとノジマは9月22日から、ノートPCのノジマ専用モデル「VAIO T」の販売を、VAIOの直販サイトとノジマの全店舗で開始した。オンラインでの最短の配達日は9月30日となる。ノジマチームとして販売員の声を反映し、「マルチフリップ機構」を採用した。
VAIO T
1台で三つのスタイル
特にビューモードは、対面での画面共有や動画視聴に適している。例えば、ノートPCモードで作成した資料を、ディスプレーを反転させてその場で対面の相手と共有できる。また、新幹線の座席テーブルに置けば、映画やドラマなどを楽しめる。
ノジマのM&C推進部 情報ソリューショングループの益田巧グループ長は「2025年にVAIOがノジマチームに加わった際、自社初の製造業への参入に大変驚いたと同時に、接客現場の生の声をダイレクトに製品開発に反映できるという期待が膨らみました」と、VAIOを買収した当時を振り返る。
その第一弾が、後述する8月10日に発表した「VAIO ウェルネスケア」となり、第二弾がVAIO Tとなる。
ノジマ M&C推進部 情報ソリューショングループ
益田巧グループ長
特に益田グループ長は、製販一体のメリットを強調する。「店頭で顧客一人ひとりの要望をヒアリングしてきたノジマの『コンサルティングセールス』と、VAIOの持つ『高い設計力・品質・ブランド力』を融合させることで、これまでにない製品や提案を生み出せると確信しました」。
マルチフリップ機構は約10年前のVAIOにも採用されており、店頭で顧客からも評判が高かったという。だが、当時はPCでのタッチ操作がそれほど普及しておらず「時代が早すぎた」ため、後継機種が途絶えてしまった。
「しかし現在は日常的にタッチ操作や動画視聴が当たり前になり、『時代が追いついた』ため、今ならこの体験を成立させられると判断してVAIOへ復活を提案しました」と益田グループ長は語る。
また、グループ会社に出向していたときに、法人顧客からも署名の際にタッチパネルの要望が強かったことや、ディスプレーが360度回転するノートPCと比べて、底面のキーボードはそのままで画面をスムーズに切り替えられるビューモードが優れていることなどから「マルチフリップ機構を迷わずに選びました」と語った。
迷わずに選んだマルチフリップ
VAIO 取締役執行役員常務 開発本部
林薫本部長
VAIOがソニーから独立して12年が経つ。当時はコンシューマ中心から法人市場に軸足を移して事業基盤を拡大した。実際、法人向けの販売台数構成比は2015年の約35%から25年には約85%まで拡大。販売台数は10年で約7倍まで成長した。
法人向け販売台数は約7倍に
だが、林本部長は事業が順調に拡大する一方で、課題も感じていたという。「この12年で顧客基盤を固めて信頼される存在になりましたが、驚きを期待される存在ではなくなってきたのではないかという課題を常に感じていました。驚きのある体験や大胆な挑戦への取り組みが抑えられてしまったという課題です」。
法人顧客であってもVAIOに対して「信頼の先にあるワクワク感」を期待しているが、このままではユーザーの期待値と現実のギャップが広がってしまうことに不安を感じていた。
ノジマチームに加わったことで「失敗を恐れずに挑戦する」という企業文化に後押しされ、再び驚きのある新しい体験を提案するブランドに進化させるという決断に至った。
ノジマチームで製販一体に
VAIO ウェルネスケア
特別なセンサーやウェアラブル端末のように外部機器を身に付ける必要がなく、毎日使うノートPCだからこそ、日々のコンディションの変化を確認できる。なお、VAIO ウェルネスケアを利用するには9月30日以降、別途、インストールする必要がある。
VAIO ウェルネスケアは法人向けにも提案していく。企業の健康経営や生産性向上の観点から、従業員の健康管理への関心が高まっているからだ。働く人が毎日最も長い時間向き合うノートPC自体に測定機能が備わっていれば、特別に意識することなく日々の体の状態や変化に気づくことができる。
「VAIOはこれまで、作業の生産性を高める道具を追求してきましたが、AI時代は働く人の気持ちやコンディションまで高める存在、あなたを一番よく知る“相棒”になることを目指します」と林本部長は語る。
日々の健康データは機密を要する個人情報である。こうした点からも高いセキュリティーを備えたエッジデバイスであるノートPCの存在感が今後も増していくだろうと推測する。
今後の方向性
カラーはファインレッドとファインブラックの2色に加え、個人向け特別モデルとして勝色(かちいろ)を採用した「勝色特別仕様」を含む3色の展開。プロセッサーは、AI時代のCopilot+ PCに対応した高性能なインテルCore Ultraシリーズ3プロセッサーのHシリーズを選択できる。ディスプレーは13.3型ワイド(16:10)のWQXGA(2560×1600ピクセル)グレア。
動画再生時で最大約18時間、アイドル時で最大約29時間の大容量バッテリーのほか、標準バッテリーも用意。本体質量は約1.253kg~。サイズは約幅312.0×高さ14.6~19.6×奥行き224.6mm。VAIO直販サイトの発売記念価格は40万4800円~となる。(BCN・細田 立圭志)
写真ギャラリー
「時代が追いついた」マルチフリップ機構
VAIO Tのマルチフリップ機構は、キーボード操作で作業する通常のノートPCモードに加え、ディスプレーを反転させ、タッチ操作ができるタブレットモード、キーボードを背面にしてスタンドのようにして使うビューモードの三つのスタイルで使用できる。
特にビューモードは、対面での画面共有や動画視聴に適している。例えば、ノートPCモードで作成した資料を、ディスプレーを反転させてその場で対面の相手と共有できる。また、新幹線の座席テーブルに置けば、映画やドラマなどを楽しめる。
ノジマのM&C推進部 情報ソリューショングループの益田巧グループ長は「2025年にVAIOがノジマチームに加わった際、自社初の製造業への参入に大変驚いたと同時に、接客現場の生の声をダイレクトに製品開発に反映できるという期待が膨らみました」と、VAIOを買収した当時を振り返る。
その第一弾が、後述する8月10日に発表した「VAIO ウェルネスケア」となり、第二弾がVAIO Tとなる。
益田巧グループ長
特に益田グループ長は、製販一体のメリットを強調する。「店頭で顧客一人ひとりの要望をヒアリングしてきたノジマの『コンサルティングセールス』と、VAIOの持つ『高い設計力・品質・ブランド力』を融合させることで、これまでにない製品や提案を生み出せると確信しました」。
マルチフリップ機構は約10年前のVAIOにも採用されており、店頭で顧客からも評判が高かったという。だが、当時はPCでのタッチ操作がそれほど普及しておらず「時代が早すぎた」ため、後継機種が途絶えてしまった。
「しかし現在は日常的にタッチ操作や動画視聴が当たり前になり、『時代が追いついた』ため、今ならこの体験を成立させられると判断してVAIOへ復活を提案しました」と益田グループ長は語る。
また、グループ会社に出向していたときに、法人顧客からも署名の際にタッチパネルの要望が強かったことや、ディスプレーが360度回転するノートPCと比べて、底面のキーボードはそのままで画面をスムーズに切り替えられるビューモードが優れていることなどから「マルチフリップ機構を迷わずに選びました」と語った。
法人市場から再びコンシューマ市場に挑戦
VAIOの取締役執行役員常務で開発本部の林薫本部長は、ノジマの野島廣司代表執行役社長から「スピード」と「ユニークさ」を求められたことを明かした。「日本のモノづくりの復権に対してものすごく強い意志を持っておられるので、それを実現するためにもスピードとユニークさがとても大事であると言われています」。
林薫本部長
VAIOがソニーから独立して12年が経つ。当時はコンシューマ中心から法人市場に軸足を移して事業基盤を拡大した。実際、法人向けの販売台数構成比は2015年の約35%から25年には約85%まで拡大。販売台数は10年で約7倍まで成長した。
だが、林本部長は事業が順調に拡大する一方で、課題も感じていたという。「この12年で顧客基盤を固めて信頼される存在になりましたが、驚きを期待される存在ではなくなってきたのではないかという課題を常に感じていました。驚きのある体験や大胆な挑戦への取り組みが抑えられてしまったという課題です」。
法人顧客であってもVAIOに対して「信頼の先にあるワクワク感」を期待しているが、このままではユーザーの期待値と現実のギャップが広がってしまうことに不安を感じていた。
ノジマチームに加わったことで「失敗を恐れずに挑戦する」という企業文化に後押しされ、再び驚きのある新しい体験を提案するブランドに進化させるという決断に至った。
VAIO ウェルネスケアで「血管情報」と「心拍情報」を測定
VAIO Tは、8月10日に発表した独自アプリケーション「VAIO ウェルネスケア」に標準対応する。内蔵カメラに自分の顔を向けるだけで、非接触のセンシングで「血管情報」と「心拍情報」を測定する世界初のノートPCとなる。血管情報とは血管の負荷を数値化したもの、心拍情報とは心臓からの血流の速さを数値化したものとなる。医学的に確立されたものではない点は留意する必要がある。
特別なセンサーやウェアラブル端末のように外部機器を身に付ける必要がなく、毎日使うノートPCだからこそ、日々のコンディションの変化を確認できる。なお、VAIO ウェルネスケアを利用するには9月30日以降、別途、インストールする必要がある。
VAIO ウェルネスケアは法人向けにも提案していく。企業の健康経営や生産性向上の観点から、従業員の健康管理への関心が高まっているからだ。働く人が毎日最も長い時間向き合うノートPC自体に測定機能が備わっていれば、特別に意識することなく日々の体の状態や変化に気づくことができる。
「VAIOはこれまで、作業の生産性を高める道具を追求してきましたが、AI時代は働く人の気持ちやコンディションまで高める存在、あなたを一番よく知る“相棒”になることを目指します」と林本部長は語る。
日々の健康データは機密を要する個人情報である。こうした点からも高いセキュリティーを備えたエッジデバイスであるノートPCの存在感が今後も増していくだろうと推測する。
カラーはファインレッドとファインブラックの2色に加え、個人向け特別モデルとして勝色(かちいろ)を採用した「勝色特別仕様」を含む3色の展開。プロセッサーは、AI時代のCopilot+ PCに対応した高性能なインテルCore Ultraシリーズ3プロセッサーのHシリーズを選択できる。ディスプレーは13.3型ワイド(16:10)のWQXGA(2560×1600ピクセル)グレア。
動画再生時で最大約18時間、アイドル時で最大約29時間の大容量バッテリーのほか、標準バッテリーも用意。本体質量は約1.253kg~。サイズは約幅312.0×高さ14.6~19.6×奥行き224.6mm。VAIO直販サイトの発売記念価格は40万4800円~となる。(BCN・細田 立圭志)
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