自宅に1つ欲しいミニ三脚! 貼らずに上から撮れるMantispodが色々便利

レビュー

2023/04/10 19:05

 【木村ヒデノリのTech Magic #160】ふとした時に欲しくなるのがミニ三脚だ。子供の動画や記念撮影など意外と使う機会がある。格安のミニ三脚でもいいが、せっかくなら色々なタイミングで便利に使えるものがいい。すでに持っているミニ三脚が10個にせまる筆者がミニ三脚の最適解だと断言できるのが「Mantispod」だ。

このコンパクトさで8Kまで撮れる高精細セットアップ
 
ホワイトモデルはプレートも白

スマホ撮影にも必須なミニ三脚

 スマートフォン(スマホ)でも十分きれいな撮影ができるようになったので誕生日や記念日などちょっとした時に撮影することが増えている。撮るのにはスマホで十分だが補助機材としてどうしても欲しくなるのが三脚だ。
 

 記念写真なら全員写るために固定は必須だし、意外と定点で動画を撮りたいこともある。三脚があればiPhoneでもタイムラプスが撮れるので持っておくと選択肢も増える。
 
タイムラプスがスマホ撮れると表現力が格段に上がる

 とりあえず買うとなるとインターネット通販などで安いものを見繕って決めがちだが、あまり考えずに買うと使い勝手が悪く結局使わなくなってしまうことが多い。初めて購入するならなおさらだ。
 
検索すると安価なものが多いのでどうしてもそれらを選びがち

 筆者の経験上、スマホで使うこと以外にも色々汎用性を考えておくと後々も便利に使える。安いものでも数千円はするので、使わなくなってしまうのであれば汎用性の高いある程度の金額のものを選ぶのも良いだろう。クイックリリース機能や三脚自体の機構で抑えるポイントを挙げるので参考にしてほしい。

利用シーンが意外と多いミニ三脚

 何かを固定しておきたい時は意外とあるものだ。スマホやカメラ以外でも使えるようにしておくとせっかく買ったミニ三脚が活きるし便利になる。

 まず押さえておきたいのがクイックリリース機能。スマホ用途だけを考えているとネジしかないものを買いがちだが、これがあると汎用性がグッと上がる。
 
ワンタッチでカメラを付け替えられる機構は必須

 例えばゆくゆくスマホ以外のカメラを購入した場合でも簡単に付け替えて使えるし、クランプをつけたものを用意しておけば工具を固定して使う、なんて活用法もある。
 
クランプも着脱できるようにしておけば
カメラ以外にも色々固定できて便利

 クイックリリース機能が使いづらいという困った製品もあるが、Mantispodなら安心だ。アルカスイスというかなり汎用性の高いサイズを採用しているので他社製でもある程度対応できるし、滑って抜けないような機構も付いている。
 
安価な製品にないプレートが抜けない
仕組みも付いているのが使いやすい

なんといっても引っ掛けられるのが便利

 そしてMantispod独自の引っ掛けられる機構も秀逸。高さを出そうとした時に、自撮り棒のように伸びるものがあるが実はこれが曲者だ。
 
屋内屋外問わずパッと引っ掛けられるのが素晴らしい

 便利そうに思えるが、小さな筐体に伸びる機構を付けると強度が足りなかったり、だんだん縮んできたり、という問題が出てくる。
 
スマホ以外で使うとき伸ばすと
テコの原理で重いという問題も

 自撮りするシーンでもスマホなら良いがそれ以上のカメラになると意外に使わなくなるのが実際のところだ。これまでは伸びるか伸びないかの選択肢しかなかったが、Mantispodなら引っ掛けられるので伸びなくても高さが出せる。
 
セキュリティカメラなど三脚穴がある製品は多いので
活用の幅が広がるキャプション

 屋内で写真を撮りたい時もテレビに引っ掛けるなどすれば問題なく高い位置から撮れるのでこちらの方が良い。

折りたたんだ際に自撮り角度になって最高

 もう一つ使ってみないと気づかないのが折りたたんだ時の角度だ。三脚を持って自分を撮影できるのはほとんどのミニ三脚でそうだが、実は角度が重要。普通のミニ三脚は折り畳んでから雲台のネジを緩め、自分が写る角度に再調整しなくてはならない。これがかなり面倒なのだ。
 
普通のミニ三脚と違って折り畳んだ瞬間にこの角度になるのが便利

 その点Mantispodなら折り畳んだ瞬間から自撮りの角度になっているので一工程省略することができる。特に屋外で撮影しているときは頻繁に行う動作なのでここは押さえておくと良いだろう。

せっかく買うなら継続して使えるミニ三脚を

 価格で言えば3000円程度から買えるミニ三脚。一方Mantispodは1万円を超えてくるので普通の人は選ばないかもしれない。しかし筆者の経験上8割以上の人は安いミニ三脚を買うと使わなくなる。使い始めに時間がかかったり、使い所が限定されたりと取り回しがしづらいからだ。
 
ローアングルモードなど痒いところに
手が届く仕様なのは高額製品ならでは

 結局使わないのであれば数千円でも高いと言えるし、色々使えるなら1万円の投資もありだろう。購入するなら利用シーンが最大になるような選び方をしたい。
 
スマホから業務用セットアップまで対応できるから使い所が多い

 色々買って失敗してきた筆者が実感していることなので、信憑性は高いと思う。無理して高額なものを買う必要はないが、すでに必要となっている人は選択肢に入れてみてはどうだろうか。

 筆者はCanonのAIカメラ、Powershot PICKと組み合わせることでかなり便利に使えている。この詳細はまた別の機会でレビューにまとめるので楽しみにしていてほしい。


■Profile

木村ヒデノリ
ROSETTA株式会社CEO/Art Director、スマートホームbento(ベントー)ブランドディレクター、IoTエバンジェリスト。

 普段からさまざまな最新機器やガジェットを買っては仕事や生活の効率化・自動化を模索する生粋のライフハッカー。2018年には築50年の団地をホームハックして家事をほとんど自動化した未来団地「bento」をリリースして大きな反響を呼ぶ。普段は勤務する妻のかわりに、自動化した家で娘の育児と家事を担当するワーパパでもある。

【新きむら家】
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