顔認証で玄関ドアを開錠! 戸建住宅用で業界初

新製品

2021/10/27 11:00

 YKK APは10月25日に、電気錠一体型の玄関ドア「スマートドア」に、戸建住宅用玄関ドアとしては業界初の「顔認証キー」によるカギの施解錠を可能にした「新スマートドア」を発売した。

顔認証・ICタグキー・リモコンキーでの施解錠が可能な玄関ドア

 新スマートドアは、電気錠の機能をドアハンドルに一体化した「スマートコントロールキー」を標準搭載した玄関ドアで、新たに顔認証キーが加わり、スマートコントロールキーはICタグキーで施解錠できる「ピタットキー」、リモコンキーで施解錠が可能な「ポケットキー」と合わせて、3種類のキーラインアップとなった。

 顔認証キーは、室外側ユニット内の2基の内蔵カメラによって、顔を立体的に捉える生体認証(3D認証)を採用し、顔のダミーや写真による不正解錠を防ぐ。赤外線カメラなので、夜間でも認証でき、最大20名までの顔登録に対応する。

 顔認証機能と人感センサーを一体化することで、施解錠までストレスのない作動スピードを実現しており、センサーユニットのドアへの取り付け高さは、大人から子どもの背の高さまでの認証を可能にする、130cmに設定している。

 あわせて、同社が全国の20~60代の男女を対象に実施した、「生体認証に関する生活者の意識調査」の結果を公開した。同調査は、10月13日~20日の期間に行われ、1099名から回答を得ている。
 
生体認証が多くの人に認知されており、うち半数が使用経験があることが明らかに

 調査結果によれば、生体認証の認知度は84.3%で、生体認証を「知っている」と答えた人のうち、使用経験のある人は53.4%に達した。
 
顔認証の利用経験がある人は65%に

 生体認証を「使ったことがある」または「現在も使っている」と答えた人のうち、顔認証を一度でも使用した経験がある人は65.0%に達している。

 過去に使ったことがある人(21.2%)では、空港の審査場やホテル、エンターテインメント施設の入館・入場システムなどでの利用経験があることが考えられる。また現在使っている人(43.8%)では、スマートフォンやPCのロック解除や、オフィス入館時などで利用していると思われる。
 
顔認証を「魅力的」と感じる人が指紋認証に続いて多い

 自宅の玄関扉のカギの施解錠機能として、従来のカギ(手動錠)以外への意識を尋ねた質問では、「とても魅力的」または「魅力的」と答えた人の割合は、指紋認証や顔認証などモノを使わない生体認証の方が、カードやリモコンなどモノを使う施解錠機能よりも高くなっている。なお、顔認証(52.1%)は、指紋認証(57.9%)に次いで2番目に多い。

 さらに、玄関扉の施解錠における困りごとを尋ねたところ、「大きな荷物を持ちながらのカギの施解錠」や「郵便物や手荷物で手が埋まっている時のカギの施解錠」に手間取ったという項目に、特に多くの共感が集まった。
 
顔認証の魅力は、「セキュリティ面で安心できそうだから」「カギを探す手間がなくなるのが楽だから」が6割超に

 玄関扉のカギの施解錠機能として、「顔認証」を「とても魅力的」または「魅力的」と答えた人に、その理由を尋ねた質問(複数回答)では、「セキュリティ面で安心できそうだから」(63.8%)がもっとも多く、「カギを探す手間がなくなるのが楽だから」(61.5%)、「カギの施解錠に細かい操作が必要ないのが楽だから」(42.1%)がそれに続いている。

 「顔認証」を「魅力的ではない」と回答した人からは、「暗いと認証されにくそう」「マスクを着けていたら認証されにくそう」「他人を認証しないか不安」といった回答が寄せられた。