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画面が付いてるだけじゃない! 大きく化けたアマゾンとグーグルの最新スマートディスプレイを試す

レビュー

2021/05/11 18:30

Google Nest Hubはスリープテックデバイスとしても機能

 グーグルは5月に第2世代のGoogle Nest Hubを発売した。Googleアシスタントを搭載する7インチのタッチ対応スマートディスプレイだ。価格は1万1000円となっている。
 
7インチのディスプレイを搭載するGoogle Nest Hub

 本機は2019年に発売された初代モデルから外観は大きく変えていない。スマートスピーカーとして「音」の再生能力は低音を約50%強化したことにより、バランスの良いパワフルなサウンドを獲得した。初代のモデルと聴き比べてみると明らかに低音の重心が下がり、中高域の音像にも立体的な厚みが増した。YouTubeNetflix動画を視聴する際にもいっそう心地よいサウンドが楽しめる。

 目玉になるのは60GHz周波数帯の電波を使って、本体に触れることなくハンドジェスチャーでリモコン操作ができるMotion Sense機能だ。音声とディスプレイに直接触れるタッチ操作のほかに、音楽・動画コンテンツの再生と一時停止、タイマーやアラームの操作など簡易なオペレーションがハンドジェスチャーにより操作できるようになったグーグル初の据え置き型スマートデバイスだ。なお、同じMotion Senseは2019年にグーグルが発売したスマートフォンPixel 4シリーズにも採用されている。
 
ハンドジェスチャーにより音楽再生の遠隔操作が可能

 第2世代のGoogle Nest HubにはこのMotion Senseを活用する「睡眠センサー」と名付けられた、ユーザーの睡眠状態を計測する新機能もある。Motion Senseは暗い場所でも人が呼吸する時の動きを検知して眠っている状態を正確に把握する。本体に内蔵するマイクで“いびき”をかいていた時間を測定、環境光と温度センサーにより周囲の明るさや温度が睡眠にどのような影響を与えているかなどのデータも記録できる。

 グラフ化されて残る「睡眠の質」をチェックすると生活習慣を変えるべきポイントなどが浮かび上がる。ウェアラブルデバイスを体に身に着けなくても、枕元に置くだけで正確にスリープトラッキングができるデバイスは、蒸し暑い日本の夏の間にもフィットしそうだ。初代機を使っている方も睡眠センサーを加えた第2世代のGoogle Nest Hubを買い足す理由があると思う。
 
第2世代モデルの新機能「睡眠センサー」
 
いびきのモニタリングもできる

 あえて本機に注文を付けるとすれば、初代のモデルからデザインがほとんど変わっていないことが少し残念に感じる。ベッドサイドに置いて睡眠センサーを使うことを主目的とするのであれば、筐体のサイズがもう少しコンパクトになっても良さそうだ。グーグルも睡眠センサー機能に寄せされるユーザーの反響を見ながらデザイン変更や新たなラインアップの追加を検討するのではないだろうか。
 
スマホのGoogle FitアプリからGoogle Nest Hubにより
計測した睡眠トラッキングの履歴を確認できる

二つの製品は「スマートディスプレイ」を越えてきた

 今回新しいAmazon Echo Show 10とGoogle Nest Hubを使ってみると、両社が明らかにスマートディスプレイの「先の進化」を見据えながら新製品の開発に取り組んだことがわかる。Amazon Echo Show 10はデバイスに「動き」を持たせることで、ユーザーとの物理的な合間だけでなく、心の距離までも縮めることに成功していると筆者は感じた。

 将来は人型や動物型、あるいは車輪を付けてロボット掃除機のようにユーザーのいる場所へ自ら動いてコミュニケーションを交わせるようになるかもしれない。その時にユーザーが「最適」と感じる距離感を今後どのように詰めてくるのか注目したい。

 Google Nest Hubはユーザー健康サポートという新たな機能を上手に取り込みつつある。手に持って使うスマホ、体に身に着けるウェアラブルデバイスよりも「部屋に置きっぱなし」にできるスマートデバイスの方がユーザーの生体データを静かに取得して、健康を見守るサポーターとして適任かもしれない。

 同社のPixelシリーズのスマホは先日のソフトウェアアップデートにより、内蔵カメラを使って心拍数や呼吸数の測定ができるようになった。Google Nest Hubでも同じようなことができるようになれば、体調管理の枠を越えて、ストレスや不安を和らげるためのカウンセリングをGoogleアシスタントによる音声インターフェースを活用しながら提供する可能性もある。Google Nest Hubシリーズがわが家に1台の「ホームドクター」のようなスマートデバイスになるのかもしれない。これから大きな変貌を遂げようとしている各社のスマートディスプレイから引き続き目が離せない。(フリーライター・山本敦)

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