230万円の中判一眼レフ「ライカS3」、45×30mm・6400万画素センサー搭載で

 独ライカカメラ(ライカ)は、ミドルフォーマットのデジタル一眼レフカメラシステム「ライカSシステム」の新機種「ライカS3」を3月28日に発売する。ボディ価格は税別230万円。

「ライカS3」

 ライカS3は、従来機種から撮像素子の画素数を3750万画素から6400万画素へと向上するとともに、さまざまな機能や性能を強化した。撮像素子に、従来機種と同様にSシステム専用に開発した「ライカ プロフォーマット」を採用。ライカ プロフォーマットは、サイズが45×30mmで、従来の35mmカメラの撮像素子と比べると、アスペクト比が3:2と同じで面積が56%も大きくなっている。

 また、従来機種よりも画素数を71%増やすとともに、ダイナミックレンジを15ストップまで広くしているほか、最高ISO感度をISO 50000に向上した。これによって、さまざまな光の状況に対応しながら、ミドルフォーマットのメリットをフルに生かして撮影できる。

 大型で明るいファインダー、シャープな描写が可能な高速・高精度のオートフォーカス、3コマ/秒の連写機能も搭載している。ファインダー内では、撮影時に重要となる情報を確認できるほか、電子水準器(水平方向)を表示させることも可能。

 さらに、ライブビュー機能も搭載しており、背面の液晶モニタでライブビュー映像を見ながら静止画や動画を撮影できる。ライブビュー撮影時は、映像と同時にフォーカスピーキング、明るさ、露出設定、クリッピング警告、グリッド、ヒストグラムも表示できる。なお、ライブビュー映像の表示速度は60コマ/秒となっている。

 動画撮影機能も充実しており、シネマ4K画質やフルHD画質で動画を撮影できる。S型カメラとして初めて、撮像範囲をフルに活用しながらシネマ4K動画も撮影できるため、ミドルフォーマット特有の優れた画質でのシネマ4K映像表現が可能となった。

 動画撮影では、音声が48kHz/16bitでステレオ録音される。録音レベルは、自動または手動で調整可能。音声は内蔵マイクのほか、外部マイクを装着して録音することもできる。

 画像処理エンジンには、「LEICA MAESTRO II(ライカ・マエストロ・ツー)」を採用。この画像処理エンジンと2GBのバッファメモリにより、撮像素子から得られる膨大な情報を高速処理することができる。また、テザー撮影用のソフト「Leica Image Shuttle」を使うことで、撮影に必要な各種の設定をパソコンからリモート操作できる。

 撮影した画像は、USB3.0ケーブルを使用してダイレクトにパソコンに転送可能。なお、画像はDNG形式やJPEG形式で記録できる。さらに、「Adobe Photoshop Lightroom Classic CC」に「ライカ テザー撮影用プラグイン」をインストールすれば、同ソフトのテザー撮影機能に対応させることができる。

 ワイヤレスLAN機能も搭載しており、モバイルアプリ「Leica FOTOS 2.0」を使ってカメラをリモート操作することも可能。また、GPS機能も搭載しており、衛星からの電波に基づいて、撮影場所や撮影時刻を画像のExifファイルに記録できる。

 ボディの材質にマグネシウムを、3.0型の液晶モニタのカバーガラスにCorning Gorilla Glassを、レンズマウントの材質に耐久性のあるステンレスをそれぞれ採用。また、ほこりや水滴がカメラ本体の内部に侵入するのを防ぐために、シーリングを随所に施している。

 シャッタースピードや絞り値の設定などの主な操作は、クリックホイール、シャッター速度ダイヤル、ジョイスティックの三つの操作部で行う。メニューを使った操作も、これらの操作部を使って素早く簡単に行える。背面には、液晶モニタと、その周囲に四つのボタンを配置している。

 四つのボタンには、好みの機能を割り当てることが可能。セントラルシャッターを搭載のSレンズを使用する場合は、メインスイッチでフォーカルプレーンシャッターとセントラルシャッターを切り換えることができる。