インカメラもLeica製に、ハイエンドSIMフリースマホ「HUAWEI P10 Plus/P10」

 ファーウェイ・ジャパンは、SIMフリースマートフォンの2017年新モデル「HUAWEI P」シリーズとして、約5.5インチの2K液晶ディスプレイを搭載した「HUAWEI P10 Plus」と約5.1インチのフルHD液晶ディスプレイを搭載した「HUAWEI P10 」を6月9日に発売した。


カメラ機能を重視する層をメインターゲットとした「HUAWEI P」シリーズ。
大画面の「HUAWEI P10 Plus」は、今回、日本市場に初めて投入する

 6月6日に開催した製品発表会では、戦略プレゼンとして、ファーウェイ・ジャパン コリア リージョン デバイス・プレジデントの呉波氏がグローバルでの実績や、2016年6月に発売した「HUAWEI P9 lite」の日本での好調な売れ行き、SIMフリースマホはもちろん、スマホ全体でも高まったシェアなど、直近の販売動向を解説。続けて「HUAWEI P10 Plus/ P10」を披露した。
 

製品発表会で、呉波氏は好調ぶりをアピール。
ライカカメラジャパンの岩佐浩リテール統括部 部長氏とも握手した

世界初! 3つのLeicaレンズを搭載 独自の新しい撮影モードも追加

 同時に発売する「HUAWEI Pシリーズ」3機種のうち、「HUAWEI P10 Plus」と「HUAWEI P10」は、100年以上の歴史を持つドイツのカメラメーカー・Leicaと共同開発したLeicaダブルレンズカメラを搭載し、描写力をアートの領域まで高めた、Leicaクオリティの美しい写真が撮れる。新たにフロントカメラにも800万画素のLeicaレンズを搭載し、Leica調のポートレートセルフィーを撮れるようになった。
 

実際に撮った写真や機能の説明とあわせ、他社製スマホで撮影した写真との比較も示した

 Leicaダブルレンズの価値をさらに発揮するため、新機能として「ポートレートモード」を追加。ダブルレンズによる正確な深度計算で背景に美しいぼけ味を与え、精確で立体的な3D顔面認識、ダイナミックでプロフェッショナルな照明効果、ナチュラルな美肌補正によって、フォトスタジオで撮ったかのように仕上げる。モノクロモードにも対応し、2000万画素の強力なモノクロセンサがディテールをよく捉え、より深みのある作品を創出する。製品発表会にゲストとして登壇した、フォトグラファーの舞山秀一さんも、そのクオリティの高さは絶賛していた。
 

「ポートレートモード」はモノクロモードでも有効。
カラーのRGBセンサに加え、モノクロセンサを搭載しているので、特に陰影は美しい

 「HUAWEI P10 Plus」と「HUAWEI P10」は、カメラのレンズ、ディスプレイのサイズ・解像度以外の基本的な仕様は同じ。上位機種の「HUAWEI P10 Plus」は、背面カメラにローライトに強い明るいF値1.8のSUMMILUX-H、第2世代Leicaダブルレンズ Pro版、わずか30分の充電で1日使える超急速充電に対応する3750mAhの大容量バッテリを搭載する。3200mAhのバッテリを搭載した「HUAWEI P10」も同様に、30分の充電で1日、電池がもつという。最新の独自UI「EMUI 5.1」と「HUAWEI ウルトラメモリ」によってマルチタスクでのパフォーマンスも向上した。こうした細かな工夫がファーウェイのスマホに共通する特徴だ。
 

従来は背面にあった指紋認証センサは前面に移動し、さらに便利に

 カラーバリエーションは、「HUAWEI P10 Plus」は、グリーナリーと、スマートフォンでは世界で初めて、光沢のある凸凹としたダイヤモンドカットを施したダズリングゴールドの2色、「HUAWEI P10」は、同じくダイヤモンドカットを施したダズリングブルーと、プレステージゴールド、ミスティックシルバー、グラファイトブラックの4色。丸みを帯びたボディはシャープなイメージで手にしっくりと馴染み、ディスプレイには、美しさとホールド感を高める2.5D曲面加工を施した。
 

PANTONEとコラボレーションした「HUAWEI P10」のダズリングブルーと
「HUAWEI P10 Plus」のグリーナリー

 グリーナリーや、ダズリングブルーというユニークなカラーは、PANTONEとのコラボレーションによるもので、シルバー系やブラックなどの定番カラーが多いスマホで、新しいカラートレンドを生みだそうとする、意欲的な試みといえるだろう。
 

今年一番の注目スマートフォンになりそうだ

 なお、多くの国・地域の事業者のバンドをカバーし、LTE/3Gの2回線同時待ち受けが可能なデュアル SIMデュアルスタンバイ(DSDS)に対応するが、KDDI(au)の通信サービス、au系のMVNOでは利用できない。他社のハイエンドモデルでは、マルチキャリア対応が一般的になっており、この点だけはマイナスポイントといえる。(BCN・嵯峨野 芙美)