毎年恒例、9月の秋のAppleスペシャルイベント開催直前に、iPhone新モデルについて予想してみたい。

プレス向けのスペシャルイベント開催告知(オリジナルVer1)

 前提として、ここ数年、iPhoneはモバイル業界のトレンドリーダーとは言い難く、後追い感が強かった。ただ、初めて「防水(IP67等級準拠の耐水・防塵)」と「FeliCa(おサイフケータイ)」に対応し、イヤホンジャックがなくなった2016年9月発売の「iPhone 7/7 Plus」は、業界内外に大きなインパクトを与え、国内メーカー製Androidスマートフォン(スマホ)と同等の仕様になったため、ケータイからiPhoneへの乗り換えがしやすくなった。

 FeliCa搭載iPhoneやApple Watch 2以降では、ウォレットサービス「Apple Pay」上で交通系電子マネー「Suica」が利用できる。専用アプリをインストールして登録すれば、モバイルSuica定期券なども利用可能。iPhoneが1台あれば、現金を入れた財布も定期券入れも不要になる。

 iPhoneをはじめとするSuica利用可能端末の拡大を受け、今年10月1日は、鉄道利用でポイント(JREポイント)がたまるサービスを開始する。モバイルSuica/モバイルSuica定期券の利用をさらに促すためだ。
 
iPhoneやApple Watchを改札にかざして鉄道に乗ったり、買い物したりできる
「モバイルSuica」(Apple Pay含む)の潜在的な利用可能者数は増えている

 JR東日本は、JRE POINTの「よくある質問」内で、モバイルSuica(還元率2.0%)とカード型Suica(還元率0.5%)のポイント還元率の差の理由として、「より多くのお客さまにモバイルSuicaのサービスをご利用いただきたいため」と明言している。ただ、以前より増えたとはいえ、まだ全ての機種で利用できるわけではなく、乱立するQRコード・バーコードを利用した「スマホ決済」は、FeliCa非対応のiPhone 6s以前のiPhoneや海外メーカー製SIMフリースマホでも、「スマホでキャッシュレス」を体験できるようにするためのアプローチともいえる。

<新iPhone予想>

(1)有機ELディスプレイ搭載の主力製品は3機種

 5.8インチ、6.5インチに加え、もうワンサイズ上のプレミアムモデルが登場する

(2)カラーバリエーションが全5色に

 発表会の招待状に描かれた5色(グリーン、ブルー、イエロー、レッド、パープル)がそのまま本体カラーになる
 
ポップなカラーになる?(写真は2018年発表の現行モデル)

(3)従来カラーは液晶ディスプレイ搭載の普及価格帯モデルのみ

 普及価格帯のiPhone XRの後継機種は引き続き液晶ディスプレイを搭載。本体カラーはシルバー、スペースグレイ(ブラック系)、ゴールドの3色になり、位置づけを変更

(4)iPhone SE後継機種の発表は見送り

 単価の高いiPhoneに集中させるため同時には発表されないが、噂通り、近々登場しそうだ。代わりにサプライズとして、iPhoneと連携する新しい純正アクセサリ、5色の忘れ物防止タグが登場?
 
新店舗「Apple 丸の内」のカラフルなカラーは、最寄りの東京駅に乗り入れる鉄道(東京メトロ丸ノ内線など)のカラーを示しているといわれるが、「色」がキーワードになりそうだ

(5)増税前の駆け込み特価販売

 こちらは期待を込めての予想。MNP限定6万円キャッシュバックなど、9月末終了のキャペーンに新iPhoneが加わり、10月1日以降に購入するより、端末本体の実質的な負担額は数万円単位で安く済むため、9月中に端末をゲットしようと、店舗で争奪戦が起きそうだ。(BCN・嵯峨野 芙美)