タイガー魔法瓶は8月7日、同社の東京支店で「炊きたて土鍋ごはん」のメディア向け勉強会を開催した。

プレミアム本土鍋の「土鍋圧力IH炊飯ジャー JPH-A101」

蓄熱性と泡立ち、遠赤外線にこだわり

 内釜に蓄熱性の高い土鍋を2006年に業界初で採用した「土鍋IH炊飯ジャー JKF-A100」が登場してから、今年で13年目を迎えた。内釜に土鍋を選んだ理由についてソリューショングループ商品企画チームの辻本篤史氏は、「土鍋ならではの蓄熱性の高さと、金属釜では発生できない細かな泡立ち、そして効率よく温められる遠赤外線を放出する三つの特徴から採用した」と語る。
 
ソリューショングループ商品企画チームの辻本篤史氏

 蓄熱性の高さは、家庭で鍋をしたときに火を止めてもしばらくの間、ぐつぐつと煮立っていることからも想像しやすいだろう。土鍋IH炊飯ジャーも同様で、IH加熱がオフの時も高温の細かな泡が釜底から大量に放出されたまま沸騰を維持し続ける。これによって、米のα化(糊化)が進み、ご飯に甘みと粘りが出るのだ。

 一方、金属釜方式は沸騰したときの吹きこぼれを抑えるためにIH加熱のオン・オフを繰り返すのと連動し、オフ時の泡の発生は止まってしまう。
 
土鍋は高温で細かな大量の泡を発生し続ける

 勉強会では、実際に水を入れた土鍋と金属釜に火力を加えて比較したデモを実施。電源を同時に切っても、土鍋のほうが沸騰を維持することを示した。電源をオフにして泡の発生が収まってからも、しばらくの間、釜底からはふつふつと小さな泡が発生していた。
 
土鍋(左)は金属釜よりも泡の発生が大量
 
電源を切っても釜底から細かい泡が発生し続けた


 土鍋の素材にもこだわる。すべて三重県四日市市の「萬古焼」という本物の陶器を採用。耐衝撃性が強くて割れにくく、耐熱性が高いのが特徴で、高温での炊飯が実現できる。土鍋をつくる際は、最高で1200~1300℃など、温度帯の異なる4回の焼成工程を経て丁寧に仕上げるため、一つの土鍋ができ上がるまでに3か月かけるという。

 「(火力を入れた時の)土鍋の釜底の最高温度は約280℃であるのに対し、通常の金属釜は110~130℃。そのため、土鍋IH炊飯ジャーの本体の底も樹脂だと溶けてしまうので、本物の陶器が入っている」と辻本氏は、高温の炊飯を実現するために、本体側に備えた「遠赤特大土かまど」のこだわりについて語った。
 
炊き上がりのご飯を試食

 勉強会では、実際に炊き上がりのご飯を試食するコーナーを設け、甘さやふっくらとした炊き上がり、弾力ある食感の違いなどが試せた。やわらかい食感のなかにも、一粒一粒の粒感や甘み、香りが感じられた。