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最新メイクは「塗る」から「貼る」に!? パナソニックの「シミを隠せる極薄シート」

新製品

2016/10/17 15:22

 千葉・幕張メッセで10月4日から7日まで開催していたCPS/IoTの総合展「CEATEC JAPAN 2016」に出展した製品・サービスなどから、イノベーション性が高く優れたものを表彰する「CEATEC AWARD 2016」の「暮らしと家でつながるイノベーション部門」の準グランプリに、レノボ・ジャパンの「YOGA BOOK」と同じく、パナソニックの「非接触肌センサーおよびメイクアップシート」が選ばれた。化粧品のコンシーラーの代わりを担う、「シミを隠せる極薄シート」だ。


シミを隠せる極薄シート

 非接触肌センサーと同社の保持する有機ELに関する印刷技術を応用し、一人ひとりにぴったりのシミを隠せるナノレベルの極薄の「メイクアップシート」を作り出す。

 まず、ユーザーは、ハーフミラーの向こう側にカメラを設置した鏡台の前に座り、カメラで肌の光の反射度合いなどからシミや毛穴の位置、濃さを検知する。
 

ハーフミラーでシミなどをスキャン

 次にシミや毛穴を隠すために、外科手術などで内臓の癒着を防ぐために用いる「ナノシート」に、専用のプリンタでファンデーションのような化粧顔料を塗布してメイクアップシートを印刷する。それを頬に貼り付ける。
 

化粧顔料を塗布してメイクアップシートを印刷


頬に貼り付ける

 「CEATEC AWARD 2016」の会場で実施したデモンストレーションでは、シートに霧吹きなどで水をかけるだけで貼り付けられる、と説明していた。また、実際に「メイクアップシート」を使用したコンパニオンやスタッフは「シールのようなつっぱり感はない」「皮膚呼吸もできるので、違和感はない」と使用感をアピールした。
 

左側の頬(右頬)にメイクアップシートを貼り、チークを塗っているが、見た目の違和感はない

 受賞の理由として、審査委員会は、ナノシートの応用形として画期的であり、シートの装着感が自然ならば大ヒットの可能性も期待でき、高齢化時代に向けた商品として、広く社会への普及が期待されると評価した。