2026.7.14 18:00

豆知識

2027年の省エネ基準で何が変わる? エアコンのおすすめ機種と失敗しない選び方を徹底解説

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 近年は電気代の高騰や猛暑の影響もあり、省エネ性能が高いエアコンへの注目が高まっています。特に2027年4月からは家庭用エアコンの省エネ基準が引き上げられる予定となっており、今後は製品価格やラインアップにも変化が出る可能性があります。

 しかし、エアコンは決して安い買い物ではありません。なんとなく選んでしまうと、「思ったより電気代が高かった」「部屋に合わず効きが悪い」「設置できなかった」と後悔するケースもあります。

 そこで本記事では、2027年の省エネ基準改正によって何が変わるのかをわかりやすく整理しながら、購入前に確認したいポイントや失敗しない選び方、おすすめモデルまで詳しく解説します。これからエアコンの購入・買い替えを検討している方は、ぜひ参考にしてみてください。

2027年4月省エネ基準が改正

 

 2027年4月から、家庭用エアコンの新たな省エネ基準がスタートします。今回の改正で導入されるのは、「トップランナー制度」に基づく2027年度基準です。トップランナー制度とは、その時点で最も省エネ性能が高い製品を基準にして、メーカー全体へ性能向上を求める仕組みのことを指します。

 省エネ性能が向上することで、家庭の電気代削減効果も期待されています。資源エネルギー庁の試算では、6畳用エアコン(2.2kW機)の場合、2027年度基準を満たした製品では年間約2,760円、14畳向け(4.0kW機)では年間約12,600円の光熱費削減効果が見込まれています。

 一方で、「2027年以降は今のエアコンが使えなくなるの?」「価格が高くなるのでは?」と不安に感じる方もいるでしょう。しかし、現在使用しているエアコンが突然使えなくなるわけではありません。また、基準を満たしていない製品が一律で販売禁止になることもありません。

 ただし、省エネ性能向上に伴って、エアコンの本体価格が上昇する可能性はあります。そのため、今後エアコンを購入する際は、本体価格だけではなく、長期的な電気代も含めて比較することが重要になるでしょう。

参考:27年4月からエアコンの新たな省エネ基準がスタート!エアコンについて知っておくべきポイントは?|経済産業省 資源エネルギー庁
 

検討前のチェック事項

 

 エアコンを購入する際は、事前に設置環境を確認しておくことが重要です。ここからは、エアコンを購入する前に確認しておきたいポイントを順番に見ていきましょう。
 

設置場所


 エアコンを購入する前に、室内機と室外機の設置スペースを確認しておくことが重要です。

 特に室内機は、吸気・吹出口の空気の流れを妨げないために周囲に一定の空間が必要です。一般的には、天井から5cm以上、左右も数cm程度のスペースを確保する必要があります。また、カーテンレールや照明器具が干渉しないかも確認しておきましょう。室外機についても、ベランダや屋外スペースに十分な設置場所が必要です。壁との距離が近すぎると排熱効率が下がり、冷暖房性能が落ちる可能性があります。

 特に近年の高性能モデルは本体サイズが大きくなる傾向があるため、現在使っているエアコンと同じ感覚で選ばないよう注意しましょう。
 

コンセントの形状


 エアコンを買い替える際は、専用コンセントの形状も確認しておきましょう。エアコンは消費電力が大きいため、基本的に専用コンセントへ接続して使用します。しかし、機種によってプラグの形状や必要な電圧が異なるため、今のコンセントにそのまま接続できない場合があります。

 特に注意したいのが、100Vと200Vの違いです。一般的に小さめの部屋向けは100V、広い部屋向けは200Vの機種が多くなります。

 ただし、14畳向けは100Vと200Vが混在しているため、同じ畳数の機種に買い替える場合でも確認が必要です。

 形状が合わない場合はコンセント交換、電圧が異なる場合は電圧切替工事が必要になります。また、専用コンセントがない部屋では、新設工事が必要になることもあります。
 

ブレーカーの容量


 エアコンを設置する前に、家庭のブレーカー容量も確認しておきましょう。エアコンは運転時の消費電力が大きく、ほかの家電と同時に使うとブレーカーが落ちてしまう場合があります。

 一般的な家庭では、電力契約が30~50A程度になっているケースが多く見られます。寝室や子ども部屋用の小型エアコンであれば大きな問題になりにくいものの、リビング向けの大型エアコンでは、使用する電力も大きくなりやすいため注意が必要です。

 特に夏場は、エアコンに加えて電子レンジ、ドライヤー、IHクッキングヒーターなどを同時に使う場面もあるでしょう。契約アンペア数に余裕がないと、頻繁にブレーカーが落ちて使いにくさを感じる可能性があります。

 不安な場合は、現在の契約アンペア数や分電盤の空き状況を確認し、必要に応じて電力会社や工事業者へ相談しておくと安心です。
 

エアコンの選び方

 

 ここからは、エアコン選びで押さえておきたいポイントを順番に見ていきましょう。
 

適用畳数


 エアコンを選ぶ際は、設置する部屋に合った適用畳数の製品を選ぶことが重要です。適用畳数が合っていないと、「なかなか冷えない」「電気代が高くなる」といった原因につながることがあります。

 一般的に、エアコンには「6畳用」「14畳用」などの目安が表示されています。ただし、この数字は住宅構造によって変わる点に注意が必要です。たとえば、木造住宅は気密性が低く外気の影響を受けやすいため、鉄筋コンクリート造よりも大きめの能力が必要になる傾向があります。

 また、日当たりが強い部屋やリビングなど、人の出入りが多い部屋では、適用畳数がワンサイズ上のモデルを選ぶケースもあります。

 快適に使用するためにも、部屋の広さだけではなく、住宅構造や使用環境も含めて選ぶことが大切です。
 

冷暖房性能


 エアコンを選ぶ際は、冷暖房性能にも注目しましょう。エアコンの冷暖房性能は、「kW(キロワット)」という数値で表されます。kWの数値が大きいほど、より広い部屋を効率よく冷やしたり、温めたりできます。

 たとえば、6~8畳向けのエアコンでは2.2kW前後、14畳向けでは4.0kW前後が一般的な目安です。

 ただし、単純に数値が大きければよいわけではありません。性能が高すぎると本体価格や消費電力が上がりやすく、部屋によってはオーバースペックになることもあります。

 部屋の広さや使い方をイメージしながら、適切な冷暖房性能を備えたモデルを選ぶことが大切です。
 

お手入れの簡単さ


 エアコンを選ぶときは、お手入れのしやすさをチェックすることも大切です。エアコンを快適に使い続けるためには、定期的なお手入れが欠かせません。

 掃除をせずに使い続けると、ホコリやカビが内部に溜まり、ニオイや冷暖房効率の低下につながることがあります。特にフィルター部分は汚れが溜まりやすく、一般的には2週間~1カ月に1回程度の掃除が推奨されています。

 なお、近年はフィルター自動掃除機能を搭載したモデルも増えています。自動でホコリを集めてくれるため、日常的な掃除の手間を減らしやすい点がメリットです。

 ただし、自動掃除機能付きでも完全にメンテナンス不要になるわけではありません。ダストボックスの清掃や内部クリーニングは必要になるため、簡単に掃除できるかを確認しておくとよいでしょう。
 

その他機能


 最近のエアコンには、冷暖房以外にもさまざまな便利機能が搭載されています。自分の生活スタイルに合った機能がないか、チェックしておきましょう。

 代表的な機能としては、空気中の菌やニオイ対策に役立つ「イオン機能」や、部屋の湿度を調整しやすい「除湿機能」などがあります。また、近年はスマートフォン連携に対応したモデルも増えています。外出先から電源を操作できるため、「帰宅前に部屋を冷やしておきたい」という場合にも便利です。そのほか、省エネ性能の高さやAI自動運転、タイマー機能などもチェックポイントになります。

 ただし、機能が多いほど本体価格も上がりやすいため、「本当に必要な機能か」を考えながら選ぶのがポイントです。
 なお、エアコンは本体価格だけでなく使用時に発生する電気代も高い家電です。日々のちょっとした気遣いが省エネにつながるため、購入後の使い方も知っておくとランニングコストの節約ができます。こちらの記事では、冷房と暖房に分けて節電する使い方を解説しています。ぜひご覧ください。

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おすすめのエアコン


 ここでは、人気メーカーの中から、性能や特徴に優れたおすすめモデルを紹介していきます。ぜひ自分にぴったりのエアコンを見つけてみてください。
 

エオリア Xシリーズ|Panasonic

 

 Panasonicの「エオリア Xシリーズ」は、省エネ性能と清潔性能を重視したハイグレードモデルです。長期間使うことを前提に、省エネ性・空気清浄・耐久性までバランスよく強化されている点が特徴です。

 特に、省エネ性能の高さは大きな魅力です。独自の「エコロータリーコンプレッサー」や「エコインバーター制御」によって、快適性を保ちながら消費電力を抑えやすくなっています。

 また、「AI快適おまかせ」機能では、人の在・不在や室温などを自動で判断し、効率よく運転を調整してくれます。

 さらに、Panasonic独自の「ナノイーX」を搭載している点も特徴です。空気中のニオイや花粉、菌などを抑制する効果が期待されており、空気清浄機能を重視したい方にも向いています。加えて、フィルター自動掃除機能や内部クリーン機能も搭載されているため、お手入れの負担を減らしやすい点もメリットです。

 「電気代を抑えつつ、空気の清潔さや快適性にもこだわりたい」という方におすすめのシリーズといえるでしょう。

出典:エオリア Xシリーズ|Panasonic
 

霧ヶ峰 FLシリーズ|三菱電機

 

 三菱電機の「霧ヶ峰 FLシリーズ」は、デザイン性と快適性を重視したプレミアムモデルです。シンプルで洗練された見た目が特徴で、リビングや寝室のインテリアに自然になじむエアコンを選びたい方に向いています。

 機能面では、赤外線センサー「ムーブアイ極」を搭載しており、人の手先・足先の温度まで細かく測定します。人がいる場所を見分けて風を届けるため、部屋の中でも快適に過ごしやすいのが魅力です。また、体感温度に合わせて運転を自動調整する「ハイブリッド運転」により、快適性を保ちながら節電にも配慮できます。さらに、不在を検知して自動でオフにする消し忘れ防止機能も便利です。

 そのほか、汚れにくい「よごれんボディ」や、フラップを外して掃除しやすい「はずせるボディ」など、お手入れのしやすさにも工夫されています。

 「見た目にもこだわりながら、快適性や掃除のしやすさも重視したい」という方におすすめのシリーズです。

出典:霧ヶ峰 FLシリーズ|三菱
 

risora(リソラ)|ダイキン工業

 

 ダイキンの「risora(リソラ)」は、デザイン性を重視したスタイリッシュなエアコンです。一般的なエアコンよりも薄型設計となっており、圧迫感を抑えながらインテリアに自然になじみやすい点が特徴。

 本体奥行きはわずか185mmで、リビングや寝室にもすっきり設置しやすくなっています。また、パネルカラーのバリエーションが豊富で、部屋の雰囲気に合わせて選べる点も魅力です。

 一方で、見た目だけでなく機能面も充実しています。大型リビングにも対応できる大風量設計を採用しており、薄型ながらしっかり冷暖房できる性能を備えています。

 さらに、専用リモコンはシンプルで操作しやすく、温度を0.5℃単位で細かく調整できる点も便利です。「生活感の出にくいエアコンを選びたい」「インテリアとの調和を重視したい」という方におすすめのシリーズといえるでしょう。
出典:risora|ダイキン工業
 

nocria(ノクリア)|ゼネラル

 

 ゼネラルの「nocria(ノクリア) Xシリーズ」は、快適性と清潔性能を重視したプレミアムモデルです。特に、エアコン内部のカビ対策に力を入れている点が特徴で、「熱交換器加熱除菌」機能を搭載しています。これは、エアコン内部の熱交換器を55℃以上に加熱し、カビ菌や細菌を除菌する機能です。

 また、「ハイブリッド気流」によって、温度や風速の異なる2種類の気流をコントロールし、部屋全体へ快適な空気を届けられる点も魅力。広いリビングでも温度ムラが起こりにくく、快適に過ごしやすくなっています。

 さらに、「さらさら冷房」では、冷房と再熱除湿を自動で切り替えながら湿度を調整できるため、「冷えすぎは苦手だけどジメジメ感は抑えたい」という方にも適しています。

 スマホ連携機能にも対応しており、外出先から操作したい方にもおすすめのシリーズです。

出典:nocria(ノクリア)|ゼネラル
 

まとめ


 エアコンを選ぶ際は、畳数だけで判断するのではなく、設置環境や省エネ性能、清潔機能なども含めて総合的に比較することが大切です。特に2027年4月からは省エネ基準が引き上げられるため、今後は本体価格だけでなく、長期的な電気代まで含めて考える重要性がさらに高まっていくでしょう。

 また、エアコンは設置条件によって追加工事が必要になるケースもあります。購入後に「コンセントが合わなかった」「設置できなかった」と後悔しないためにも、事前に設置場所や電圧、ブレーカー容量を確認しておくことが重要です。

 本記事を参考に、自分の部屋や生活スタイルに合ったエアコンを選んでみてください。

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