ドラム式洗濯機にデメリットはあるの? 長所と短所や縦型洗濯機との違いを徹底比較
私たちの日々の生活を支えてくれる洗濯機。中でもドラム式洗濯機は、縦型洗濯機と比較して高機能なモデルが多く、より便利なものが揃っているというような印象がある人も多いかもしれません。
しかし、便利に見えるドラム式洗濯機にも、実はデメリットがあるのをご存知でしょうか。デメリットを知らずに購入してしまうと、思わぬ不便や衣類のトラブルに見舞われる可能性もあるので、事前にしっかりとチェックしておきましょう。
この記事ではドラム式洗濯機の特長からメリット・デメリットまでを詳しく解説。縦型洗濯機との違いやドラム式洗濯機が向いている人の特徴も紹介するので、購入を考えている方はぜひ参考にしてください。
ドラム式洗濯機は、洗濯槽が横向きに配置されていることが大きな特徴です。主に、横向きにした洗濯槽を回転させることで衣類を持ち上げて落とす「たたき洗い」で衣服を洗濯します。
また、正面に取り出し口が付いているほか、縦型洗濯機と比較して大型かつ、乾燥機能が搭載されているモデルが多いのも特徴だといえます。
以下では、ドラム式洗濯機が持つメリットとデメリットをさまざまな観点から解説していきます。
まずはドラム式洗濯機のメリットについて解説します。
・水道代の節約
・皮脂汚れに強い
・乾燥機能が付いている
・干すスペースがない、日当たりが悪い部屋向け
・衣服に優しい
それぞれのメリットについて、詳しく見ていきましょう。
縦型洗濯機は洗濯槽を水で満たさないといけない一方、ドラム式洗濯機は「たたき洗い」で洗濯するので、少量の水で洗濯が可能です。
そのため、ドラム式洗濯機を使用すれば水道代を節約することができます。
ドラム式洗濯機は少量の水で洗濯するため、洗剤の濃度が高くなります。
そのため、脂を分解しやすく、皮脂汚れに強いとい言われています。
ドラム式洗濯機は、多くのモデルで乾燥機能を搭載しています。そのため、洗濯物を干す手間がなく、洗濯から乾燥まで全自動で仕上げてくれるのが魅力です。
なお、乾燥機能には大きく分けて、60度以下の温風で除湿するヒートポンプ式と80度近くの熱風を当てて乾燥するヒーター式の2種類があります。
ヒートポンプ式の方が高価になりがちですが、衣類へのダメージが少なく、電気代が抑えられるため、できるだけヒートポンプ式を選ぶのがおすすめです。
ドラム式洗濯機には乾燥機能が付いているため、部屋の中に洗濯物を干すスペースがない場合やベランダの日当たりが悪い場合でも、衣類がふんわりやわらかく乾くのも魅力です。
ドラム式洗濯機はファミリー向けの商品をと思われがちですが、部屋面積が狭い一人暮らしでもこの点ではメリットを感じやすいでしょう。
縦型洗濯機は、大量の水でかき混ぜながら衣類同士をこすり合わせて洗うため、衣服への刺激が強いです。
一方、ドラム式洗濯機のたたき洗いは比較的衣服へのダメージが少ないため、衣類に優しいといえるでしょう。その代わり、強くこびりついた頑固な汚れや泥汚れなどは苦手な一面もあります。
ドラム式洗濯機はしわになりにくく、ふんわりとした仕上がりになります。
乾燥機能も含めて洗濯すれば、アイロンがけをしなくてもいいほどきれいに仕上がることもあるでしょう。
続いて、ドラム式洗濯機のデメリットについて解説していきます。主なデメリットは下記の通りです。
・高価
・サイズが大きい
・洗濯機能だけだとごわごわになる
・電気代がかかる
・乾燥機能によって柔軟剤の香りが飛ぶ
・お手入れ
それぞれのデメリットについて、詳しく見ていきましょう。
ドラム式洗濯機は、縦型洗濯機と比べて高価であることが多いです。
縦型洗濯機が3万円~10万円前後で購入できる一方、ドラム式洗濯機は10万円~30万円程度が相場となります。近年はより安価なモデルも登場していますが、いまだ、縦型洗濯機と比べて値段に差があることを覚えておきましょう。
洗濯槽が横向きになっていたり、乾燥機能が付いていたりすることもあってドラム式洗濯機はサイズが大きい点にも注意が必要です。
また、正面に開閉口が付いているため、扉を開くためのスペースも確保する必要があります。そのため、ドラム式洗濯機を購入する際は、必ず自宅の防水パンのサイズを確認しましょう。
ドラム式洗濯機のたたき洗いは衣服を落として洗濯するため、タオルのパイル生地をつぶしてしまいます。乾燥機能を使うことでふんわりとした仕上がりにできますが、乾燥機能を使わずそのまま干すと、ゴワゴワした仕上がりになってしまうので注意しましょう。
乾燥機能を使用する際に問題になるのが電気代です。外に干さないで済む分、費用がかさんでしまうのはデメリットといえます。
ただし、縦型洗濯機にも乾燥機能が付いているモデルがありますが、縦型洗濯機の乾燥機能とドラム式洗濯機の乾燥機能で比較するとドラム式洗濯機の乾燥機能の方が電気代が安くなります。
ドラム式洗濯機の乾燥機能は、洗濯物に熱風をあてて乾かすため柔軟剤の香りが飛んでしまいます。
そのため、柔軟剤にこだわっている人は注意が必要です。
一般的な縦型洗濯機は糸くずフィルターや洗剤投入口といった場所のお手入れが必要ですが、ドラム式洗濯機についてはこれに加えて、排水フィルターと乾燥フィルターという場所の掃除が必要になります。
特に乾燥フィルターについてはかなりゴミが溜まりやすいので、人によっては手間に感じるかもしれません。
機種によっては、大容量のフィルターを内蔵していたり、自動掃除機能を搭載している場合があるので、気になる人は各モデルの仕様をチェックしておきましょう。
ちなみに、ドラム式洗濯機と縦型洗濯機は電気代なども違いがあります。下記の記事では両者の違いを比較していますので、ランニングコストに興味がある人はぜひ見てみてください。
関連記事:ドラム式洗濯機は電気代がかかる? 洗濯一回にかかる電気代を縦型洗濯機と徹底比較
ここまで、ドラム式洗濯機の特徴やメリット・デメリット、縦型洗濯機との違いまで詳しく解説しました。
では、ドラム式洗濯機は具体的にどんな人におすすめで、どんな人におすすめできないのでしょうか。
以下では、ドラム式洗濯機がおすすめの人とおすすめできない人の特徴について解説します。
ドラム式洗濯機がおすすめな人の特徴は、以下のとおりです。
水道代や電気代を節約したい人
少ない水で効率よく洗えるため、長期的に光熱費を抑えやすいです。
共働き・子育て世代など家事の時短を求める人
乾燥機能付きで「洗濯から乾燥まで全自動」が可能。洗濯物を干す手間を省けます。
洗濯物を干すスペースが少ない人
アパートや日当たりが悪い部屋に住んでいる人にも適しています。
衣服を長持ちさせたい人
「たたき洗い」で生地へのダメージが少なく、しわになりにくい仕上がりが期待できます。
反対に、以下のような人はドラム式洗濯機が向いていない可能性があるので注意しましょう。
初期費用をできるだけ抑えたい人
縦型より価格が高いため、予算重視なら縦型の方が選びやすいでしょう。
設置スペースが限られている人
本体サイズが大きく、扉を開けるスペースも必要なので狭い場所には不向きです。
タオルをふんわり仕上げたいが乾燥機能を使わない人
乾燥機能を使わず自然乾燥すると、ごわごわした質感になりやすいです。
柔軟剤の香りを強く残したい人
乾燥機能の熱風で香りが飛びやすいため、香り重視の人には不満が残る可能性があります。
そのため、購入する前にはドラム式洗濯機が自分たちに本当に合っているのかを確認することが大切です。
高い買い物だからこそ「高機能だから」「便利だから」といった良い点だけでなく、悪い点にも目を向けたうえで検討すると失敗を防ぐことができるでしょう。
しかし、便利に見えるドラム式洗濯機にも、実はデメリットがあるのをご存知でしょうか。デメリットを知らずに購入してしまうと、思わぬ不便や衣類のトラブルに見舞われる可能性もあるので、事前にしっかりとチェックしておきましょう。

この記事ではドラム式洗濯機の特長からメリット・デメリットまでを詳しく解説。縦型洗濯機との違いやドラム式洗濯機が向いている人の特徴も紹介するので、購入を考えている方はぜひ参考にしてください。
ドラム式洗濯機の特徴

ドラム式洗濯機は、洗濯槽が横向きに配置されていることが大きな特徴です。主に、横向きにした洗濯槽を回転させることで衣類を持ち上げて落とす「たたき洗い」で衣服を洗濯します。
また、正面に取り出し口が付いているほか、縦型洗濯機と比較して大型かつ、乾燥機能が搭載されているモデルが多いのも特徴だといえます。
以下では、ドラム式洗濯機が持つメリットとデメリットをさまざまな観点から解説していきます。
ドラム式洗濯機のメリット

まずはドラム式洗濯機のメリットについて解説します。
・水道代の節約
・皮脂汚れに強い
・乾燥機能が付いている
・干すスペースがない、日当たりが悪い部屋向け
・衣服に優しい
それぞれのメリットについて、詳しく見ていきましょう。
水道代の節約
縦型洗濯機は洗濯槽を水で満たさないといけない一方、ドラム式洗濯機は「たたき洗い」で洗濯するので、少量の水で洗濯が可能です。
そのため、ドラム式洗濯機を使用すれば水道代を節約することができます。
皮脂汚れに強い
ドラム式洗濯機は少量の水で洗濯するため、洗剤の濃度が高くなります。
そのため、脂を分解しやすく、皮脂汚れに強いとい言われています。
乾燥機能が付いている
ドラム式洗濯機は、多くのモデルで乾燥機能を搭載しています。そのため、洗濯物を干す手間がなく、洗濯から乾燥まで全自動で仕上げてくれるのが魅力です。
なお、乾燥機能には大きく分けて、60度以下の温風で除湿するヒートポンプ式と80度近くの熱風を当てて乾燥するヒーター式の2種類があります。
ヒートポンプ式の方が高価になりがちですが、衣類へのダメージが少なく、電気代が抑えられるため、できるだけヒートポンプ式を選ぶのがおすすめです。
干すスペースがない、日当たりが悪い部屋向け
ドラム式洗濯機には乾燥機能が付いているため、部屋の中に洗濯物を干すスペースがない場合やベランダの日当たりが悪い場合でも、衣類がふんわりやわらかく乾くのも魅力です。
ドラム式洗濯機はファミリー向けの商品をと思われがちですが、部屋面積が狭い一人暮らしでもこの点ではメリットを感じやすいでしょう。
衣服に優しい
縦型洗濯機は、大量の水でかき混ぜながら衣類同士をこすり合わせて洗うため、衣服への刺激が強いです。
一方、ドラム式洗濯機のたたき洗いは比較的衣服へのダメージが少ないため、衣類に優しいといえるでしょう。その代わり、強くこびりついた頑固な汚れや泥汚れなどは苦手な一面もあります。
ふんわり仕上がり、しわになりにくい
ドラム式洗濯機はしわになりにくく、ふんわりとした仕上がりになります。
乾燥機能も含めて洗濯すれば、アイロンがけをしなくてもいいほどきれいに仕上がることもあるでしょう。
ドラム式洗濯機のデメリット

続いて、ドラム式洗濯機のデメリットについて解説していきます。主なデメリットは下記の通りです。
・高価
・サイズが大きい
・洗濯機能だけだとごわごわになる
・電気代がかかる
・乾燥機能によって柔軟剤の香りが飛ぶ
・お手入れ
それぞれのデメリットについて、詳しく見ていきましょう。
高価
ドラム式洗濯機は、縦型洗濯機と比べて高価であることが多いです。
縦型洗濯機が3万円~10万円前後で購入できる一方、ドラム式洗濯機は10万円~30万円程度が相場となります。近年はより安価なモデルも登場していますが、いまだ、縦型洗濯機と比べて値段に差があることを覚えておきましょう。
サイズが大きい
洗濯槽が横向きになっていたり、乾燥機能が付いていたりすることもあってドラム式洗濯機はサイズが大きい点にも注意が必要です。
また、正面に開閉口が付いているため、扉を開くためのスペースも確保する必要があります。そのため、ドラム式洗濯機を購入する際は、必ず自宅の防水パンのサイズを確認しましょう。
洗濯機能だけだとごわごわになる
ドラム式洗濯機のたたき洗いは衣服を落として洗濯するため、タオルのパイル生地をつぶしてしまいます。乾燥機能を使うことでふんわりとした仕上がりにできますが、乾燥機能を使わずそのまま干すと、ゴワゴワした仕上がりになってしまうので注意しましょう。
電気代がかかる
乾燥機能を使用する際に問題になるのが電気代です。外に干さないで済む分、費用がかさんでしまうのはデメリットといえます。
ただし、縦型洗濯機にも乾燥機能が付いているモデルがありますが、縦型洗濯機の乾燥機能とドラム式洗濯機の乾燥機能で比較するとドラム式洗濯機の乾燥機能の方が電気代が安くなります。
乾燥機能によって柔軟剤の香りが飛ぶ
ドラム式洗濯機の乾燥機能は、洗濯物に熱風をあてて乾かすため柔軟剤の香りが飛んでしまいます。
そのため、柔軟剤にこだわっている人は注意が必要です。
お手入れ
一般的な縦型洗濯機は糸くずフィルターや洗剤投入口といった場所のお手入れが必要ですが、ドラム式洗濯機についてはこれに加えて、排水フィルターと乾燥フィルターという場所の掃除が必要になります。
特に乾燥フィルターについてはかなりゴミが溜まりやすいので、人によっては手間に感じるかもしれません。
機種によっては、大容量のフィルターを内蔵していたり、自動掃除機能を搭載している場合があるので、気になる人は各モデルの仕様をチェックしておきましょう。
ドラム式洗濯機と縦型洗濯機の比較
上記ではドラム式洗濯機のメリットとデメリットを紹介しました。ここでは、ドラム式洗濯機と縦型洗濯機の違いを比較表で確認してみましょう。
ちなみに、ドラム式洗濯機と縦型洗濯機は電気代なども違いがあります。下記の記事では両者の違いを比較していますので、ランニングコストに興味がある人はぜひ見てみてください。
関連記事:ドラム式洗濯機は電気代がかかる? 洗濯一回にかかる電気代を縦型洗濯機と徹底比較
ドラム式洗濯機が合う人合わない人

ここまで、ドラム式洗濯機の特徴やメリット・デメリット、縦型洗濯機との違いまで詳しく解説しました。
では、ドラム式洗濯機は具体的にどんな人におすすめで、どんな人におすすめできないのでしょうか。
以下では、ドラム式洗濯機がおすすめの人とおすすめできない人の特徴について解説します。
ドラム式洗濯機がおすすめの人
ドラム式洗濯機がおすすめな人の特徴は、以下のとおりです。
水道代や電気代を節約したい人
少ない水で効率よく洗えるため、長期的に光熱費を抑えやすいです。
共働き・子育て世代など家事の時短を求める人
乾燥機能付きで「洗濯から乾燥まで全自動」が可能。洗濯物を干す手間を省けます。
洗濯物を干すスペースが少ない人
アパートや日当たりが悪い部屋に住んでいる人にも適しています。
衣服を長持ちさせたい人
「たたき洗い」で生地へのダメージが少なく、しわになりにくい仕上がりが期待できます。
ドラム式洗濯機がおすすめではない人
反対に、以下のような人はドラム式洗濯機が向いていない可能性があるので注意しましょう。
初期費用をできるだけ抑えたい人
縦型より価格が高いため、予算重視なら縦型の方が選びやすいでしょう。
設置スペースが限られている人
本体サイズが大きく、扉を開けるスペースも必要なので狭い場所には不向きです。
タオルをふんわり仕上げたいが乾燥機能を使わない人
乾燥機能を使わず自然乾燥すると、ごわごわした質感になりやすいです。
柔軟剤の香りを強く残したい人
乾燥機能の熱風で香りが飛びやすいため、香り重視の人には不満が残る可能性があります。
まとめ
ドラム式洗濯機には、時短や水道代の節約などさまざまメリットがある一方で、導入コストの高さやスペース上の問題があるなどのデメリットも存在します。そのため、購入する前にはドラム式洗濯機が自分たちに本当に合っているのかを確認することが大切です。
高い買い物だからこそ「高機能だから」「便利だから」といった良い点だけでなく、悪い点にも目を向けたうえで検討すると失敗を防ぐことができるでしょう。





