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ビジネスメールの謎マナー! 「インラインで失礼します」って一体何が失礼なの?

時事ネタ

2024/04/07 17:00

 ビジネスでやり取りするメールの文面は意外と気を使うもの。ちょっとした一言が失礼と思われることもあるだろう。しかし中には失礼なのか、失礼ではないのか、人によって判断が分かれる場合もある。「インラインで失礼します」はどっちなんだろうか。

 
メールにもたくさんのマナーがある
(画像はイメージ)

細かい話をする時、インラインは必須?

 インラインとは、メールの返信をする時、相手のメールの文面を「>」を使って引用すること。このインラインを使う際の前置きとして、「インラインで失礼します」と一言をつけるマナーが存在する。毎回つけてるという方も多いだろう。

 しかしネット上では「そもそもインラインって何が失礼なの?」「メールの引用が失礼とか意味がわからん」という声があがっている。

 中には「この前置きが習慣になってるから、書かないと『習慣を知らない』と思われそうで書いてるだけ」というように、ただのテンプレートと化している場合もあるようだ。

 「失礼どころか、細かい話をする時はインラインが必須」という見方もある。例えば一通のメールで複数の話題を議論しているような時は、インラインを使わないとどの話題に対する返信なのか分かりづらくなってしまう。この場合は、「インラインを使わないほうが不親切」といえるだろう。

 またインラインを失礼とは思わない人の場合、言い換えて使っている場合もある。例えば「インラインで回答します」というような感じだ。「失礼」の2文字を入れないことでとてもスマートな表現になる。ただそれでも、「見れば分かることを一々言うのおかしいよね」との声もある。
 

インラインを使うかどうかは察するしかない

 一方で「年配の人からインラインが読みにくいと言われた」という体験談を話す人も。どうやら自分の書いた文章と相手の書いた文章が混ざってしまい、見にくいと感じる人が一定数いるようだ。さらには「本当に失礼だと怒られた」という体験をした人もいる。

 改めて何が失礼なのかを考えた人からは、「文章を自分で書かずに手を抜いたと思うんじゃないか」「わざわざ引用しなくても理解できている。馬鹿にするなと感じるのかも」という分析が寄せられていた。

 インラインに対して「失礼」と思う感覚は、メールをやり取りする相手によって大きく異なるようだ。普段のやり取りの中で相手の性質を見極めて、失礼にならないように使い分けていくしかないのかもしれない。(フリーライター・井原亘)

■Profile
井原亘

元PR会社社員の30代男性。現在は流行のモノや現象を追いかけるフリーライターとして活動中。ネットサーフィンとSNS巡回が大好きで、暇さえあればスマホをチェックしている