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スマホ月間ランキング、「iPhone 13」と「iPhone SE(第3世代)」のワンツーフィニッシュ続く

 5月24日からキャリア乗り換えのハードルを下げる新たな仕組み「MNPワンストップ」がオンライン手続き限定でスタートした。今回は、家電量販店の実売データを集計した「BCNランキング」をもとに、このMNPワンストップの影響がない最後の月となる2023年4月のスマートフォン(スマホ)のランキングをお届けしよう。

2023年5月24日開始「オンラインでの
MNPワンストップ手続き」の利用イメージ
(ソフトバンクのプレスリリースより)

iPhoneの売れ行きは前年比で低調 arrows WeがAndroidで1位

 キャリア・カラー・容量を合算したシリーズ別集計で23年4月に最も多く売れたスマホは「iPhone 13」、2位は「iPhone SE(第3世代)」、3位は「iPhone 14」だった。iPhoneシリーズの3月・4月の販売台数は前年同月を下回っており、購入から2年後や2年以内に返却した場合に実質負担が大幅に下がる、一部ユーザーから「レンタル方式」と呼ばれる廉価販売の終了が影響したとみられている。
 

 Androidに限ると、FCNTの「arrows We」がトップ(スマホ全体では4位)。前月3位だったGoogleの「Pixel 6a」は5位にランクダウンしたが、Pixel 7 Pro/7の廉価版「Pixel 7a」が5月11日に発売になり、5月の直近週のランキングではAndroidスマホのトップに立っている。なお、FCNTは5月30日に民事再生法の適用を申請しており、事業再生に向けスポンサーが現れない場合は、2023年2月10日発売のエシカルスマホ「arrows N F-51C」がarrowsシリーズ最後の機種となる。
 
新たにワイヤレス充電に対応し、カメラの画素数もアップするなど、
かなりハイスペックの「Google Pixel 7a」

 KDDI(au・UQ mobile)に続き、ソフトバンク(ソフトバンク・ワイモバイル)は6月1日、ドコモは7月1日から、店頭手続き時の各種契約事務手数料を一律3850円に値上げする。転出元でMNP予約番号発行後に転出先に申し込むという従来のツーストップ方式を転出先への申し込みだけで完了できるようにし、面倒だったキャリア乗り換えのハードルを下げる「MNPワンストップ」の開始と、店頭手続きに限り手数料値上げというキャリア乗り換えや機種変更の意向を下げる動きがほぼ同じタイミングで起きていることは興味深いところだ。(BCN・嵯峨野 芙美)


*「BCNランキング」は、全国の主要家電量販店・ネットショップからパソコン本体、デジタル家電などの実売データを毎日収集・集計している実売データベースで、日本の店頭市場の約4割(パソコンの場合)をカバーしています。
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