春はいつも新しい 新生活が人の気持ちまでも変える

時事ネタ

2022/03/05 19:00

【心がまあるくなる話・13】 出勤途中に歩く駅までの道のりは私の毎日の楽しみだ。たった20分程だが季節の移ろいを感じ、ちょっとした木々や花々の変化に気づく。特に桜が咲くまでの蕾の膨らみを毎日観察するのが好きだ。昨日より、今日、そして明日…。
 

知り合いの女性の変化

 私にとって、毎日の駅までの道のりは仕事へ行くことを忘れてしまいそうなくらい気持ちのいい時間になっている。そんな日常のちょっとしたこと、冬から春へ移り、新生活が始まる時期に身の回りや頭の中の整理をし、気持ちを一新する。「春は新しい」。一年でもっとも前向きになれる季節なのだ。

 私の周りでは新生活を始めた人や、家族の変化によって衣食住を見直す人、それぞれだ。家電製品を新調したり、カーペットを買い替えたり、これから必要なモノ、必要なくなったモノ、どちらにしてもその人の暮らしを一新するだろう。

 知り合いの女性が年末から一人暮らしを始めた。彼女は事情があって数年、妹家族と同居していた。実の妹とはいえ、暮らしにおいても考え方や家事の仕方も違う。彼女は、あえて手を出さないようにしていたらしい。もちろん、持ち物も増やさず必用品以外は物欲もわかなかったらしい。

 そんな彼女が久しぶりに一人暮らしを始めて家電製品、台所用品を新調してワクワクしている。彼女のその楽しそうな様子に私まで楽しい気持ちになっていた。

 台所用品においては色んな相談を受けた。まな板のサイズ、鍋の数、ザルやボウル…。私は彼女の暮らし方や好みをある程度わかっていたことから、良いと思う台所用品を提案した。

 新生活の話しを聞いているうちに、以前とは違う彼女の変化に気づいた。

 以前、暮らし関連の話しをした時は家事に時間をかけたくないなど、合理的な考え方が好きだと言っていた。そんなこともあって、プラスチック製品を好む彼女と自然素材を好む私とは正反対。土鍋でごはんを炊く私のことが信じられないとまで言っていたのだ。

 そんな彼女が新生活を始めて間もなく、「土鍋が気になってます」と言う。私は彼女の変化が気になり話を聞く。今まで苦手だった道具に興味がわき、敬遠していた道具を使ってみたくなったと。私は早速、アドバイスをした。

 新生活は暮らしを変え、人の気持ちまでも変える。「春はいつも新しい」。彼女も私も春が待ち遠しいのだ。(蓮花)


■Profile
蓮花(はすはな)
暮らしまわりを物語る「暮らしクリエーター」。日々の中で心がまあるくなるような暮らしに寄り添うモノを探し、毎日を手づくりしていくようなライフスタイルを提案している。