暮らしを整えて 気持ちよく、心豊かに過ごす

時事ネタ

2022/02/05 18:00

【心がまあるくなる話・12】 新しい年を迎え、さまざまなことに心新たに向かいたいもの。今年は仕事がどうなるのか、暮らし方をどんな風にしたいかなど、希望に満ちあふれている人、不安を抱えている人もたくさんいる。仕事があって、あたりまえだと思う感覚も、ふと、立ち止まって考えてみるとありがたいことで、あたりまえではない…。昨年は、そう強く思った一年だった。


 2021年の大晦日から年始は2日からの仕事始めでクタクタになっていた私は年々、睡眠不足が負担になってきたこともあって、昨年の繁忙期からは睡眠時間を大事にしたいと心に決めていた。

 帰宅時間が遅くなることで晩ご飯を食べる時間はかなり遅くなることがいつもストレスだった。時間帯によっては食べることによって身体にも負担を感じたり、朝起きた時もお腹が重いことが多かった。仕事が遅くなってしまうという避けられない現実もあり、休日以外は晩ご飯をしっかり食べるのではなく、軽く、果物やお味噌汁を食べることにした。

 果物はおもにリンゴを食べて、皮が好きだから皮付きでカットして食べる。夜食べるリンゴは本当においしい。疲れた身体に染み渡っていくように果汁がスーっと喉を通る。

 あとは、老舗の美味しいあごだし入りの出汁パックを使って作ったお味噌汁だ。休日なら、蒸した里芋や塩もみ白菜を入れて少し手間をかけたものにするが、仕事のある日は豆腐やキノコ類にする。質素なお味噌汁をお気に入りの漆椀で食すのは美味しさが増す。

 睡眠時間に重きを置いて、晩ご飯を軽くしたことでさらに眠りも深くなって睡眠の大切さに痛感した。寝具を清潔にし、綺麗にベッドメイキングしておくことによる心身に与える影響は大きい。

 暮らしを整えるということは完璧な事を目指すのではなく、自分がどんな暮らしをしたら気持ちよく、心豊かに過ごせるのかを見つけていく作業のようなもの。忙しく、時間に追われるだけの日々を過ごしてしまうと大事なことを見失ってしまうのだ。

 ほんの少し、質素でも贅沢に感じられる時間をつくることで心にも栄養が行き渡る。(蓮花)

■Profile
蓮花(はすはな)
暮らしまわりを物語る「暮らしクリエーター」。日々の中で心がまあるくなるような暮らしに寄り添うモノを探し、毎日を手づくりしていくようなライフスタイルを提案している。