コロナ禍が立ち止まって考えるきっかけに

時事ネタ

2022/01/01 19:00

【心がまあるくなる話・11】 新しい年を迎え、心新たに物事に向かう。2021年の暮らしを振り返ってみると様々なことが変化した。長く続いたコロナ禍の影響もあるが、働くということ、暮らしのこと、大げさかもしれないけれど、これからの人生を考えた一年だった。2022年は時間に対する考え方が変わる一年になるだろう。

お客さんの様子から感じた二つの変化

 私が働くお店でもお客さんの関心を見ていると二つに分かれているように見えた。緩和して、溜まっていたストレスが爆発し、とにかくモノを買って帰りたいと必死に商品を手に取っている様子を見ていると、欲しいというより、お店に足を運んだ時間を無駄にしたくないというようにも見えた。

 反対に、コロナ禍でモノを手放し、暮らし方が変わった人はモノ選びも慎重で簡単に買わない。手にとっても考える時間が長く、「検討します」とお店を後にする。単純に断捨離をしたからと言う理由だけではなく、これからの暮らしを前向きに考えているようにも見えた。

 そんな人様の様子に変化を感じながら、私自身もこの2年間で色んなことがシフトチェンジしていった。家族の変化もあるが、働き方、お金の使い方、モノの持ち方、何より時間の使い方を考えた。立ち止まって考えるということはきっかけが必要だ。そのきっかけは良い意味でコロナ禍だったのかもしれない。

 時間の使い方というのは時間割のようにきっちりするということではなく、その時々に何に重きを置き、過ごすかということだ。

 例えば、今日は思いっきり買い物をしよう。明日はケーキを作る時間を優先しよう…。忙しいからできないではなく、やりたいことに対して時間をつくる、というのが時間を大切に使うということだ。

 何気なく過ごしてきた人生の時間というものに、これからは重きをおきたいと思った2021年だった。

 年末は仕事も繁忙期。忙しい時期だが、育てていたレモンの木に実がなったことでレモンケーキを作ろうと計画していた。レモンケーキの型を探す時間、ケーキづくりに使う時間もそこにかけるお金と時間がある。

 2022年の暮らしは、自分にとって有意義な時間を大事にしていくことに、今まで以上に重きを置いて過ごしていきたい。(蓮花)

■Profile
蓮花(はすはな)
暮らしまわりを物語る「暮らしクリエーター」。日々の中で心がまあるくなるような暮らしに寄り添うモノを探し、毎日を手づくりしていくようなライフスタイルを提案している。