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Eマウントレンズ好調、交換レンズからカメラ市場の巻き返し始まるか

 交換レンズが動き始めた。BCNランキングによると、平均単価の上昇とともに、2カ月連続で販売金額は前年比2桁増と好調だ。この1年、レンズ交換型デジカメ、交換レンズともに販売はふるわなかった。販売金額の前年比は、昨年3月から5月までの間は、一昨年のコロナ1年目に極端に落ち込んだ売り上げの反動で大幅増を記録。しかし、反動増が落ち着いた8月以降の販売金額は前年を下回る水準で推移するにとどまった。ところが11月は、交換レンズが前年比118.8%、12月も113.6%と2桁増が連続。つられるようにしてレンズ交換型カメラも12月、108.9%とプラスに転じた。
 


 交換レンズのマウント別に販売本数をみると、ダントツで高い構成比を維持しているのが「ソニーE」レンズ。ソニーのミラーレス一眼用のレンズだ。1年を通じて30%前後のシェアで推移していたが、新製品の発売などから秋以降は構成比が上昇した。11月、12月と34.7%を記録。販売本数の前年比は2カ月連続で2割を超えて増えている。

 2位集団はOMデジタルソリューションズとパナソニックが採用している「マイクロフォーサーズ」レンズ、キヤノンの一眼レフ用「キヤノンEF」レンズ、ニコンの一眼レフ用「ニコンF」レンズが続く。15%前後でシェアを争っているが、販売本数は前年比で2桁割れだ。3位集団がキヤノンのミラーレス一眼用「キヤノンRF」レンズ、富士フイルムのミラーレス一眼用「富士フイルムX」レンズ、ニコンのミラーレス一眼用「ニコンZ」レンズが5%前後のシェアで拮抗。いずれも本数の前年比は大きく伸びているものの、構成比はまだまだ小さい。
 

 メーカー別ではトップシェアをキヤノンとソニーが争う。昨年は両社とも15~20%のシェアで上下しつつキヤノンがやや優勢で1年を終えた。この2社をにらんで首位集団を狙うのが、レンズメーカーのシグマタムロン。ニコンもここに位置する。3社で10%台前半のシェアを取り合う展開だ。特にタムロン、シグマが競って投入する「ソニーE」レンズの新製品が売れており、足元のレンズ市場をけん引している。なかでもタムロンが10月に発売した「Model A063」は好調。28-75mm、F2.8通しの標準ズームレンズで平均単価(税抜)が9万円台前半と高価ながら12月の販売本数でトップに立った。シェアも高く好調な「ソニーE」レンズを起点に、カメラ市場の巻き返しが始まりそうな勢いだ。(BCN・道越一郎)

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