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オンラインゲーム経験者におなじみの「ラグい」、実は“使いどころ”がたくさん?

時事ネタ

2021/12/28 12:00

【こっそりミームを教えます・12】 若者を中心に流行し、いつの間にかネット上に定着した数えきれないほどのミーム。今回セレクトした「ラグい」は、ネット社会だからこそ生まれたミームと言えるのではないだろうか。わずか3文字のフレーズが持つ意味や由来、使いどころについて紹介していこう。
 

パソコンやスマホでも発生する「ラグい」状況(画像はイメージ)

「バグい」「エモい」「チルい」「ナウい」、日本人は形容詞化が大好き?

 オンラインゲーム経験者にはなじみ深いかもしれないが、「ラグい」とはゲームプレイ中に通信上の問題などが要因となって“遅延”が起きること。例えばキャラクターの動きがカクカクしたり、画面が止まってしまうような状況を意味する。要はオンライン時に“タイムラグ”が発生している状態であり、遅延を意味する外来語「ラグ(lag)」に日本語の「い」をつけて形容詞化した言葉だ。

 「ラグい」は「(ネットなどが)重い」と同様に“動作環境”にまつわるフレーズとあって、ゲーム以外の場面でも使用する人が。実際にネット上では、「いま使ってるスマホ、処理能力が遅すぎてラグい」「ゲーム脳すぎてパソコンが重いとついラグいと言ってしまう」といったコメントが見られた。

 ちなみに外来語が形容詞化した言葉は「ラグい」にとどまらず、例えばタイムラグではなく“バグ”が起きた状態は「バグい」と表現される。ゲーム・ネット関連以外にも目を向けると、近年注目を集めた「エモい」や「チルい」などが同様のパターン。外来語の形容詞化は日本人ならではの“癖”なのだろうか、昭和時代にブームを巻き起こした「ナウい」という好例も。

 オンラインゲームに慣れ親しんだ世代だけでなく、今や小学生も使っているミーム「ラグい」。時代の流れに取り残されてしまわないよう、流行をキャッチするアンテナは常に大きく広げていたい。(フリーライター・井原亘)

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■Profile
井原亘

元PR会社社員の30代男性。現在は流行のモノや現象を追いかけるフリーライターとして活動中。ネットサーフィンとSNS巡回が大好きで、暇さえあればスマホをチェックしている