JR九州とPayPay、コード決済で特急券が購入できる実証実験

時事ネタ

2021/12/15 11:00

 PayPayと九州旅客鉄道(JR九州)は12月13日に、JR九州の一部区間の特急列車を対象に、PayPayのコード決済機能を活用した特急券の導入に関する実証実験を行うことを発表した。

PayPayのコード決済で発売された特急券のイメージ

 同実証は、2022年1月7日~3月31日の期間に、鹿児島本線の門司港~博多間、および日豊本線の小倉~行橋間における在来線特急列車停車駅相互間(特急列車の停車駅は、門司港、門司、小倉、戸畑、八幡、黒崎、折尾、赤間、東郷、福間、香椎、吉塚、博多、下曽根、行橋)で行われる。
 
同実証で発売される特急券の設定区間
および特急列車停車駅

 PayPayのコード決済によって購入可能な特急券は、乗車券(ICカード乗車券を含む)との組み合わせによって、設定区間の特急ソニックなど特急列車の普通車自由席に乗車できる。特急列車に乗車する駅の、発車時刻の1時間前から発車時刻までに決済されたものに限り、1回のみ有効で、乗り越しなど区間の変更には対応していない。

 特急券は、特急列車停車駅にて同駅発の特急料金が設定されたコードを掲出して購入し、決済はユーザー自身が「PayPay」アプリ上で行う。特急列車車内での、係員によるきっぷの確認では、PayPayアプリの「取引履歴」から特急券の決済画面を見せて対応すればよい。

 同特急券の導入によって、JR九州は券売機や窓口に立ち寄る必要のない、特急券の新しい購入方法を提供することで利用客の利便性向上を図る。