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iPhone発売でもなぜ好調? SIMフリースマホ販売が前年比で倍増

 全国の主要家電量販店やECショップからPOSデータを集計する「BCNランキング」によると、10月のSIMフリースマートフォン(スマホ)の販売台数前年同月比は196.0%で大幅に伸長した。昨年同月は、増税後の反動で数字が落ち込んだことを考慮しても、高い成長率を維持しているといえる。


 例年であれば、iPhoneが発売する秋はSIMフリースマホの販売は減少する。しかし、今年はiPhoneの販売が遅れ、さらに2回に分かれたことで普段と異なる傾向が生まれている。市場をけん引しするのは、OPPOとシャープ。ともに前年同月比200%超えを達成し、10月単月のシェアでファーウェイを抜いた。
 

 直近1年のメーカー別販売台数シェア推移をみると、長らくトップを維持していたファーウェイが6月ごろから失速。その穴を埋めるように、OPPOとシャープが支持を拡大していることが分かる。最新月となる10月はOPPOを先頭に、シャープとファーウェイが2番手グループ、ASUSとサムスンが3番手グループという構図だ。
 

 シリーズ別の販売台数ランキングでは、OPPOの「OPPO Reno3 A」が急伸。10.5%の高シェアでトップを獲得した。2位が同じくOPPOの「OPPO A5 2020」、3位がシャープの「AQUOS sense3 lite」だった。ベストテン内にはこのほか、ファーウェイ、ASUS、京セラ、Xiaomiもラインクイン。選択肢が広がっていることもiPhone発売の影響を抑えられている要因となっているようだ。(BCN・大蔵 大輔)


*「BCNランキング」は、全国の主要家電量販店・ネットショップからパソコン本体、デジタル家電などの実売データを毎日収集・集計しているPOSデータベースで、日本の店頭市場の約4割(パソコンの場合)をカバーしています。