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コロナ禍で夏も4Kテレビ販売は好調、各社の売れ行きには差

 全国の家電量販店やECショップでPOSデータを集計する「BCNランキング」によると、2020年7月における4K対応液晶テレビ(4Kテレビ、なお有機ELテレビは含まない)の販売台数前年同月比は112.1%だった。コロナウイルス感染拡大による“巣ごもり需要”によって春以降の販売が増していたが、夏もその勢いは健在だった。


 ただ、各社が軒並み好調だった状況からは変化が生じており、売れ行きに差が出始めている。好調なのはソニーとハイセンス。メーカー別の前年同月比でソニーが153.7%、ハイセンスが231.3%を記録した。一方、シャープ(88.5%)、東芝(93.9%)、パナソニック(60.4%)は前年を割り、やや波に乗れていない。

 販売台数シェアの週次推移をみると、ソニーが首位を独走、10ポイント離れて2位にシャープ、東芝・ハイセンス・パナソニックが僅差で3位争いをしていることが分かる。8月はシャープが右肩下がりにシェアを落としており、その分、直下3社との差が詰まった。
 

 シリーズ別の販売台数ランキングは、相変わらずソニーが強い。首位の「KJ-49X9500G」を筆頭にベストテン圏内に5製品がランクインした。インチ数では、50インチ前後のモデルに人気が集まっているようだ。巣ごもり需要は、テレビの視聴スタイルにも影響を与えている。各社の秋冬モデルは、ネット動画やゲームとの親和性をさらに高めた機能への注目がこれまで以上に高まりそうだ。(BCN・大蔵大輔)

*「BCNランキング」は、全国の主要家電量販店・ネットショップからパソコン本体、デジタル家電などの実売データを毎日収集・集計しているPOSデータベースで、日本の店頭市場の約4割(パソコンの場合)をカバーしています。