外出自粛の長期化でダメージ、苦境のミラーレス一眼市場

 全国の家電量販店やECショップでPOSデータを集計する「BCNランキング」によると、7月のミラーレス一眼デジタルカメラの販売台数は前年比67.5%だった。前月は68.8%と減少幅を減らしたものの、なかなか例年の水準には戻せずにいる。新型コロナウイルス再拡大による外出自粛の長期化が影響しているようだ。


 メーカー別の販売台数前年比では、前月に47.3%と大きく落ち込んでいたキヤノンが61.7%まで数字を戻した。ソニーが73.4%、オリンパスが84.0%でそれぞれ回復ペースに差はあるものの、頭一つ抜け出すまでには至っていない。

 週次のシェア推移では、6月中旬~7月上旬にかけてソニーとオリンパスがキヤノンに差をつけていたが、7月中旬以降、キヤノンも急回復。3社による大接戦の様相となっている。
 

 シリーズ別の販売台数シェアランキングでは、オリンパスの「OLYMPUS OM-D E-M10 Mark III」が首位をキープ。前月の12.5%から0.7ポイント上げた。各社の新製品リリースも続々と発表されており、それを起爆剤に市場を押し上げられるかに注目が集まる。(BCN・大蔵 大輔)


*「BCNランキング」は、全国の主要家電量販店・ネットショップからパソコン本体、デジタル家電などの実売データを毎日収集・集計しているPOSデータベースで、日本の店頭市場の約4割(パソコンの場合)をカバーしています。