在宅勤務時、ノートPCで作業を開始してから数時間経つと稀に目が痛くなった。目のほかに、肩コリや腰痛に悩む人も多いようだ。照明、デスク、椅子、ディスプレイなどが原因だろう。こうした在宅勤務特有の悩み解消の一助となるよう、家電量販店・オンラインショップの実売データを集計する「BCNランキング」から、モバイルディスプレイを中心に、液晶ディスプレイの販売動向をまとめた。

売れ筋は1万円台、外付けディスプレイはリーズナブル

 モバイルディスプレイ(サブディスプレイ、モバイルモニター、ゲームモニター)とは、15.6インチや13.3インチ、12.5インチといったやや小ぶりの液晶ディスプレイ。メインのディスプレイと組み合わせ、いつでもどこでも2画面表示が可能だ。タッチパネルに対応する機種もある。しかし、BCNランキングによると、画面サイズ16インチ未満の液晶ディスプレイの販売台数構成比は、今年7月時点で、液晶ディスプレイ全体(LCD)のわずか2.0%。まだニッチなカテゴリにとどまっている。
 

 LCDの中でシェアはわずかと判明したものの、自宅の狭い机を考えると、やはりモバイルディスプレイが最適に思える。とはいえ、もう一回り小さいサイズなら12インチのiPad Proや、10インチのディスプレイを備えた「Echo Show」といった別の選択肢もあり、実は5.5インチの「Echo Show 5」や7インチの「Google Nest Hub」といったスマートディスプレイ1台で目的が達成できるのはないかと、ますます悩ましくなってくる。
 
Amazon.co.jpのタイムセールによく登場するモバイルディスプレイ。
「ゲームモニタ」や「サブディスプレイ」とも呼ばれる

 20年7月の画面サイズ16インチ未満の液晶ディスプレイのシリーズ別販売台数1位はI・Oデータ機器「LCD-MF161XP」、2位はASUS「MB16ACE」、3位はI・Oデータ機器「EX-LDC131DBM」で、メーカー別では、ASUS(28.8%)、I・Oデータ機器(25.7%)、ITPROTECH(10.6%)、MSI(7.4%)、センチュリー(6.5%)の順だった。この上位5社が今のところ有力メーカーといえるだろう。
 

 一般的な16インチ以上~40インチ未満の液晶ディスプレイのシリーズ別販売台数1位はデル「SE2416H」、2位はI・Oデータ機器「EX-LDH241D」、3位はASUS「ASUS VG258QR」だった。上位20位以内で、平均単価3万円超の製品は、解像度3840×2160のデル「U2720QM」、ベンキュー「EL2870U」などごくわずか。売れ筋は1万円台半ば~2万円台半ばで手に入るスタンダードモデルだ。
 

 充電バッテリー内蔵など、携帯性の強化や小型化にコストがかかっているため、平均単価は、LCD全体より、画面サイズ16インチ未満の方が高い。本体価格か使い勝手か、重視するポイントで絞り込もう。(BCN・嵯峨野 芙美)


*「BCNランキング」は、全国の主要家電量販店・ネットショップからパソコン本体、デジタル家電などの実売データを毎日収集・集計している実売データベースで、日本の店頭市場の約4割(パソコンの場合)をカバーしています。