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ビックカメラ社長交代、コジマの木村会長が就任 宮嶋氏は副会長へ

経営戦略

2020/08/27 19:45

 ビックカメラは8月27日、社長交代を発表した。9月1日付で、子会社のコジマ会長兼社長でビックカメラ取締役の木村一義氏が、ビックカメラの新社長に就任する。現社長の宮嶋宏幸氏は、同日付で代表権のない取締役副会長に就任する。宮嶋社長は、15年の長期在任だったことや、在任中として初の2期連続の最終減益見通しを受けて社長退任を申し出たという。交代後、木村氏を中心に収益体質の改善を目指す。

9月1日付でビックカメラの代表取締役社長に就任する
木村一義氏

 木村氏は、1943年11月生まれ、三重県出身。67年に日興証券入社後、00年に同社取締役副社長、01年に日興アセットマネジメント取締役社長、05年に日興コーディアル証券取締役会長に就任。12年4月、ビックカメラ顧問、同年11月にビックカメラ取締役(現任)およびコジマ取締役に就任し、13年2月にコジマ会長、同年9月より会長兼社長(現職)。

 証券業界時代の経験を生かし、コジマの社長就任早々、ビックカメラが12年6月に子会社化したコジマの旧店舗をスクラップして、ビックカメラの商品力や高効率な売り場づくりのノウハウを融合させた「コジマ×ビックカメラ」の新ブランド店舗を展開して再生させた。
 
2017年にBCNのインタビューに応じる
木村一義氏

 宮嶋氏は、84年にビックカメラに大学新卒の一期生として入社。96年に取締役として池袋本店店長を務めた。02年に取締役営業本部長、05年3月に代表取締役専務商品本部長を経て、05年11月に社長に就任、15年間の長期に渡りグループをけん引してきた。

 その間、家電量販の再編が加速する中、社長就任直後の06年2月にソフマップの子会社化や、11年6月に有楽町店でドラッグ事業を展開するなど、家電以外の領域にも事業を拡大。12年9月のビックロ新宿東口店の開店につなげるなどした。
 
2016年のBCNのインタビューに応じる
宮嶋宏幸社長

 店頭の表示価格が自動で更新される電子棚札は、18年末の「ビックカメラセレクト京都四条河原町店」を皮切りに、20年2月に本格導入を開始。ビックカメラ全店への導入を決定したり、リアル店舗とECのビックカメラ.comとの連携を深めるなど手腕を発揮した。グループのEC売上高は1000億円を突破している。

 一方で、直近の新型コロナウイルスの感染拡大による営業時間の短縮やインバウンドの激減などもあり、都市型のビックカメラの経営状況が悪化した。

 今回の社長交代は、収益体質改善の課題に対し、これまでの延長線だけでなく、木村氏の豊富な経験と幅広い視点から機動的、革新的に変化・対応していくためとしている。

 ビックカメラの19年8月期の連結業績(18年9月1日~19年8月31日)は、当期純利益が前年比18.0%減の140億4700万円。20年8月期の連結業績予想(19年9月1日~20年8月31日)は、当期純利益が前年比87.2%減の18億円の見通しだ。
 
9月1日付でコジマの代表取締役社長 社長執行役員に就任する
中澤裕二氏

 また、コジマの代表取締役社長 社長執行役員には、コジマ常務執行役員 営業本部 営業企画・管理部長の中澤裕二氏が就任する。(BCN・細田 立圭志/南雲亮平)

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