カウンターポイント・テクノロジー・マーケット・リサーチ(カウンターポイント)は7月30日、中国のスマートフォン(スマホ)販売が20年第2四半期に前年同期比で17%減少したという調査結果を含む「Market Pulseスマートフォン販売状況マンスリー調査サービス」による最新調査を発表した。

主要メーカーの中国におけるスマートフォン販売台数シェア

 中国のスマホ販売は、減少傾向にあるとはいえ、前四半期比では販売は9%増加し、復調の兆しがみられる。中国では、COVID-19はほぼ封じ込められたものの、スマホ需要はCOVID以前のレベルにいまだ戻っていない状態となっている。

 中国スマホ市場の全体の成長について、カウンターポイントのリサーチアナリストMengmeng Zhang氏は、「コロナの流行が治まり中国の経済活動が再開されたが、消費者の不安は拭えない。端末メーカーもキャリアも、端末や料金プランを値下げして、積極的に5Gをプロモーションしている。この結果、5Gが選ばれることが多くなり、この四半期には全スマホ販売の3分の1が5G機種となった。これは世界で最も高い比率である。それでもなお、市場全体の縮小傾向をカバーするには至らなかった」とコメントしている。
 
2020年第2四半期におけるスマートフォンメーカーの売上成長トレンド

 厳しい競争環境について、カウンターポイントのリサーチアナリストFlora Tang氏は、「Huaweiは相変わらず中国市場で最強のポジションを獲得しており、この四半期には46%のシェアを獲得した。市場全体が減速する中で、Huaweiは前年比14%成長している。最新のスマホにGMSを搭載できなくなり、海外市場での出荷が急減速しているHuaweiにとって、中国は最も重要な市場となっている。Huaweiはオンライン、路面店ともに流通販売ネットワークに対して潤沢に投資を行ったことが功を奏した。また、Huaweiの5G端末のラインアップは、高級機のMate 30やP40シリーズ、それに中位機種のNova 7シリーズと急速に充実した。成長率でみると、Appleがこの四半期最速で伸びたメーカーとなり、市場が落ち込む中、Appleは前年同期比32%と見事な成長を遂げた。これはiPhone 11が依然として人気であることと、値下げによる。iPhone SEも20年第2四半期に最も売れたiPhoneベスト3に躍り出た。今年に入ってから、COVID-19流行後の6月が、スマホの最も売れた月になり、Xiaomiは対前月比42%増、Huaweiは対前月比11%増と大幅販売増となった」と解説している。

 5Gスマホの中国での普及について、カウンターポイントのシニアアナリストEthan Qi氏は、「中国のスマホ市場の減速にもかかわらず、中国の端末メーカー各社は、20年第1四半期にCOVID-19の影響で中断していた5G端末の開発を再び加速させている。第2四半期には、販売されたスマホの33%が5G対応機種だった。第1四半期にはこの数字は16%に過ぎなかったが、比率は6月にはさらに高くなり、販売されたスマホの4割以上が5G対応機種となった。中国の5Gスマホ市場はすでに寡占が進んでおり、HOVX(Huawei、OPPO、Vivo、Xiaomi)が市場の96%を占めている。5Gスマホ市場をけん引するHuaweiの販売シェアは60%になり、これにVivo、OPPO、Xiaomiが続く。中国の5Gスマホは、いまなお400米ドル以上の中・高級機種の価格帯に位置するが、低位機種の価格帯に向けて、価格は急速に下がっている。高級機種はHuaweiの独壇場だが、中位セグメントでは、Huawei、OPPO、Xiaomi、Vivoがそれぞれ豊富な品揃えをしている」と述べている。