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特別定額給付金の主な使い道は「生活費」、理想の使い方とギャップも

データ

2020/07/18 13:30

 LENDEXは7月16日に、30歳以上の男女1175人を対象に特別定額給付金の使い方に関する調査を実施した。調査は、6月22~23日の期間に行われている。

8割超の人が新型コロナの影響で家計が苦しくなったと回答

 調査対象者に、新型コロナウイルス感染症の影響で、家計がどう変化したかを尋ねたところ、「非常に苦しくなった」(8.8%)、「苦しくなった」(73.9%)を合わせた、8割超が新型コロナウイルス感染症の影響によって、家計が苦しくなったと回答した。

 具体的な家計の変化については、「仕事が休みになり、収入がなくなった。シングルなので辛い」「子どもが長期休暇となったことで、妻がパートに出られなくなったことや、私が20日間の帰休指令が出て、収入が落ちたこと」「主人の仕事が週休3日、残業も減り、給料が下がった。ボーナスも見込めない」「飲みに行く機会が減って余計なお金を使わなくなった」といった回答が寄せられている。
 
家計が苦しくなった際の主な対策は「節約」

 家計が苦しくなった際に、どのような対策を取ったかを尋ねた質問では、「節約(娯楽費を減らすなど)」(66.5%)という回答が最も多く、「不用品の出品(私服を売るなど)」(6.4%)、「投資(株、FXなど)」(4.5%)、「副業(アルバイト、アフィリエイトなど)」(4.3%)などが続いた。

 具体的な対策については、「漫画やゲームは無料のアプリで楽しむようにしたり、スマホの機種変更を見送ったりした」「食料品以外の、買わなくても何とかなるものは我慢して買わない」「定期預金を解約し、運用を始めた」「ダブルワーキングとして、別の仕事をやり始めた」といった取り組み内容が寄せられている。

 特別定額給付金以外に会社や市区町村から支給された給付や手当を尋ねた質問では、「市から特定の市内の飲食店の割引券が届いた」「会社からの手当である子育て支援金」「市から17歳未満に1万給付された」「児童手当子ども1人につき、1万円が市から給付された」「医療事務の仕事をしており、会社から手当が支給された」といった回答が寄せられた。
 
特別定額給付金など新型コロナにともなう給付金のおもな使い道は「生活費」

 特別定額給付金やその他給付金を何に使うか/使ったかを尋ねたところ、「生活費」(67.3%)という回答が最多で、「貯蓄」(29.1%)、「娯楽費」(11.5%)、「投資」(3.5%)、「副業」(1.0%)が続く。

 特別定額給付金などによって日本経済が回ると思うかを尋ねた質問では、「回らないと思う」(26.6%)、「どちらかといえば回らない」(35.3%)と、6割超の人が、特別定額給付金などによる経済活性化の影響は少ないとみている。
 
半数超の人が特別定額給付金を実際には趣味や娯楽に使いたかったと回答

 特別定額給付金を、実際にはどのように使いたい/使いたかったかを尋ねたところ、「使う(趣味、娯楽など)」(55.5%)が最も多く、「貯める(銀行預金、タンス預金など)」(40.0%)、「増やす(FX、投資信託など)」(4.5%)という結果となった。

 後悔しない特別定額給付金の使い方については、「自身のスキルアップのために自己投資、資格取得など」「今回苦労した飲食業界のためにレストランなどに頻繁に通って貢献する」「リスクの少ない投資をする」「結局、自分や子ども世代が税負担しなければならないから、あぶく銭だと思って無駄遣いしない」「半分今すぐに使い、半分は投資したい」といった意見が寄せられている。

 特別定額給付金などの給付金を元手に投資を検討しているかを尋ねた質問では、85.8%が「検討していない」と答えたが、「検討している」(8.9%)、「既にしている」(5.3%)と、給付金を元手に投資を検討、または実際に行っている人が存在することが明らかになった。