新型コロナウイルス感染症への対策として、自宅で過ごす時間が増えたことで、インターネットを利用するためにモバイル回線を利用した「Wi-Fiルータ」(モバイルルータ、ワイヤレスホームルータ)の需要が増大している。一方、J.D.パワージャパンの調査によると、満足度は低下傾向にあるという。顕著なのが、“通信速度”だ。

Wi-Fiルータの満足度が低下傾向にあるという

 同調査は、3月下旬~4月上旬の期間にモバイル通信回線網を利用してインターネットに接続するWi-Fiルータ端末を個人で利用している全国の18~64歳の男女を対象にインターネットで実施。回答者数はモバイルルータユーザーが1895人、ホームルータユーザーが1100人だった。

 調査によると、モバイルルータ、ワイヤレスホームルータはともに「通信品質・エリア」の満足度が前年の調査よりも低下している背景には、通信量の大幅な増加がある。

 Wi-Fiルータのユーザーの間で多く使われているサービスは「動画や映像サービスの視聴」(9割以上)、「オンラインストレージの利用」(約8割)など。いずれも、通信量の多いサービスで、新規需要の高まりで利用が増えた。これに伴い、通信速度制限を経験した利用者が昨年よりも増加。また、動画視聴時の速度低下やつながりにくさなども満足度低下の要因とみられる。
 
 

 在宅勤務や自宅時間が急に増えたことで、急きょインターネット回線が必要になった場合、工事では間に合わないとしてWi-Fiルータを選択する人もいる。今後も、インターネット通信は増加する見通しで、データ通信量の通知案内の改善や、トラフィックの増加対策などが求められそうだ。