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フルMVNOによるIoT向けモバイル通信プラン国内提供、NTT Comが開始

販売戦略

2020/03/31 15:30

 NTTコミュニケーションズ(NTT Com)は、国内で「フルMVNO基盤」の運用を開始し、同基盤を活用したeSIMによるモバイル通信プランの提供を4月1日に開始する。


 NTT Comでは、19年4月から海外利用を中心としたフルMVNOサービス「IoT Connect Mobile」を提供してきた。今回、国内におけるIoT向け通信ニーズの高まりを受け、提供中のモバイル通信サービスを対象に、フルMVNOによるプランを追加し、IoTを中心としたさまざまな顧客のニーズに対応する。

 新プランは、「SIMライフサイクル管理」機能によって、利用の休止や再開のタイミングを、遠隔からコントロールすることができる。このため、SIMを組み込んだ機器を取り扱う製造業やレンタル・リース業の顧客などで、出荷待ちや貸し出し待ちなどの期間だけ利用を休止することができ、通信コストを抑えることができる。

 また、休止や再開はウェブポータルで行うことが可能で、契約中のSIM全ての利用状況を視覚的に管理・変更することもできる。さらに、これらの設定・変更機能はAPIでも提供するため、顧客が利用する他のシステムとの連携も可能となる。

 SIMのタイプは、利用する機器からの取り外しが可能な「Plug-inタイプ」に加え、振動耐性・衝撃耐性に優れた、機器組み込み用の「Chipタイプ」の2種類から選択できる。また、両タイプともに、標準の「ノーマルグレード」に加え、温度耐性や書き込み耐性を強化した「インダストリアルグレード」を選ぶこともできる。

 eSIMを利用の場合、 SIM上のセキュアな領域にJavaアプレットを実装することで、顧客の用途に応じたさまざまな機能拡張が行える。例えば、セキュリティを重視する場合には、SIMカードの高い耐タンパ性を生かし、アプレット領域に暗号鍵を格納することで通信のセキュリティを高めたり、IoT機器の改ざん検知機能を付加したりが可能となる。

 対象サービスは、「Arcstar Universal One モバイル」、「OCN モバイル ONE for Business」、「モバイルアクセス卸サービス」、「IoT Connect Mobile」。