昨年末の100億円還元祭で、一躍キャッシュレス決済の旗手となったPayPay。先週の土曜日(10月5日)に開催された1周年を記念した「PayPay感謝デー」では、久しぶりに実施した条件なしの20%還元が話題を集めた。記者も朝から晩まで上限額(5000円分相当の還元、つまり2万5000円分の買い物が対象)まで決済すべく、街を駆け回った。そこで実感したのは、利用できる店舗の多さ。たった1年で、さまざまな場所で、さまざまなモノ(あるいはコト)をPayPayで支払えるようになった。

10月5日に開催された「PayPay感謝デー」。
1年前とは比較にならないほど対応店舗は拡大している

 再び昨年末の100億円祭を思い出すと、「家電量販店で高額商品を買う」というのが鉄板だったように思う。喫煙者であれば、コンビニでたばこをカートン買いするのも流行った。わずか10日で還元額が100億円を突破して終了したが、利用できる店舗はごく一部の家電量販店とコンビニがメインだった。
 
「100億円あげちゃうキャンペーン」第1弾の開始時(12月4日)に
ホームページで公開していた利用可能店舗一覧

 一方、今回はというと実にさまざまな業態でPayPayの恩恵を受けることができた。例えば、美容室。記者の行きつけの店は長らく決済方法が現金のみだったが、今年夏ごろにPayPayを導入。クレジットカードなどとは異なって導入が楽なので、大手チェーンではない街の個人経営店でも広がっているようだ。
 
幅広い個人経営店にも導入されるように

 それは飲食店でも同様だ。当初は居酒屋中心だったが、今では牛丼チェーンやラーメン屋などでも使えるようになった。ランチタイムなどは混み合っているため、現金を出さなくて済むのはありがたい。
 
大手牛丼チェーンの吉野家でも利用できるように。
10月5日は吉野家が独自の10%OFFキャンペーンを実施しており、さらにお得になった

 今の時期にマストで押さえておきたいのは、ユニクロだ。10月4日から実施している「PayPayでのお支払いでヒートテックを1枚買うともう1枚無料キャンペーン」は、感謝デーのキャンペーンとも併用可だったので、ちゃっかり20%還元でヒートテック2枚をゲット。アパレル店でも、着実に導入店舗が増えている。
 
ユニクロコラボキャンペーンとの合わせ技で、ヒートテックを20%還元+1枚無料でゲット

 感謝デーで絶対に外せないと個人的に考えていたのが本屋だ。これまでスマートフォン(スマホ)決済対応がなかなか進まない業態の筆頭だったが、最近、ようやく使える店舗が出てきた。大手ではブックファーストがPayPayに対応。書籍を安く買えるチャンスはなかなかないので、本好きにはたまらない。
 
書籍を安く買える機会は少ないので、スマホ決済キャンペーンは狙い目

 日常使いでいえば、ドラッグストアとスーパーの対応店舗が増えたことも大きいだろう。現在では、ドラッグストアが大手で約9割、スーパーが全国5000店舗以上でPayPayを使用できるそうだ。独自のポイント制度を導入している店舗であれば、PayPayとは別にポイントの二重取りができる点もうれしい。
 
日常的に利用するスーパーでも加盟店が拡大中
 
ドラッグストアは大手であれば約9割をカバーしているという

 今回の感謝デーはPayPayの利便性の高さを実感する良い機会になったが、一方で課題も露呈することになった。当日の夕方ごろから利用者集中によるシステム障害が発生。決済画面の表示が遅延されたり、クレジットカードによるチャージが停止したりと、現場では混乱が生じた。

 記者もスーパーで決済しようとした矢先にこのシステム障害に直面し、再度列を並びなおす羽目になった。正直、スマホ決済慣れしたユーザーからすれば、キャンペーンのたびに発生するトラブルはもはや“通常運行”だが、初めて利用したユーザーからすれば不信感から二度と使用しない、ということにもなりかねない。スマホ決済が次のステップに進むためにも、トラブルが通常運行などという状況からはそろそろ脱さなければならない時期にきている。(BCN・大蔵 大輔)