【キャッシュレスまとめ】10月1日の増税に合わせてスタートしたキャッシュレス・ポイント還元事業。第1週目となる今週は、スマートフォン(スマホ)決済サービスを運営する各社が事業を最大限に生かした戦略を展開すべく、さまざまなキャンペーンを発表した。混乱している消費者も多いはずなので、今週のニュースをまとめたい。

お得が満載のPayPay 1周年記念祭も

 スマホ決済サービス拡大の立役者であるPayPayは、盛り上がった昨年の20%還元祭を彷彿とさせる勢いでキャンペーンを展開している。長期のものでいえば、11月30日まで展開する「まちかどペイペイ」。還元事業の5%にPayPayがさらに5%を追加、最大10%を還元するキャンペーンは対象店舗が多く、還元率だけでなく活用のハードルが低いのも魅力だ。
 

 次に、10月4~22日で開催している「PayPayでのお支払いでヒートテックを1枚買うともう1枚無料キャンペーン」。こちらは、期間中にユニクロ店頭でPayPayを利用してヒートテックインナーを購入すると、もう1枚が無料になるというもの。還元とは異なるアプローチの珍しいキャンペーンだ。
 

 10月5日には、サービス開始1周年を記念した「PayPay感謝デー」を開催。PayPay決済(「Yahoo!JAPANカード」以外のクレジットカード支払いを除く)をすると最大で支払金額の20%相当のPayPayボーナスを付与する。条件が少なく、対象店舗が多く、還元率が高い、消費者にとっては最もうれしいキャンペーンといえるだろう。
 

 キャンペーン以外にも、銀行口座の登録手順を短縮したり、残高の出金可能にしたりとサービスのブラッシュアップも相次いで発表された。10月1日に1500万ユーザーを突破したPayPayの動向は、スマホ決済サービスの今後を見極める上で外せない要因になりそうだ。

対象店舗が急拡大 使いやすさが急上昇してきた「楽天ペイ」

 「期間中ずーっと実質最大5%還元」の第2弾を展開している楽天ペイは、対象店舗を拡大してきた。10月1日からはセブン-イレブンで対応。導入を記念して、711円以上を決済したユーザーに楽天スーパーポイント150ポイントをプレゼントするなどキャンペーンも展開している。
 

 同日には、「牛角」「かっぱ寿司」などを展開するコロワイドグループ、ヤマダ電機、「サンマルクカフェ」を運営するサンマルクグループなど、全国展開するチェーンでの対応が発表された。

家電量販店の独自キャンペーンにも注目

 小売業が自らキャッシュレス・ポイント還元事業を踏まえたキャンペーンを展開している例もある。ヨドバシカメラは、グループ各店でゴールドポイントカード・プラスのクレジットカードで決済した場合、通常1%のところ5%のヨドバシゴールドポイントを還元する「ゴールドポイントカード・プラスでキャッシュレス決済キャンペーン」を開催する。期間は12月31日まで。
 

 また、埼玉県・東京都・千葉県に計18店舗を展開するデンキチや秋葉原や川崎、横浜など全国に出店するパソコン専門店のドスパラは、資本規模が小さいため、還元率が“2%”ではなく“5%”ということをアピールしている。先述しているまちかどペイペイの適用対象でもあり、10%還元も可能だ。
 

鉄道系やクレジットカード会社も拡大狙う

 スマホ決済よりも身近なキャッシュレス手段である鉄道系の電子マネーやクレジットカード各社も10月1日を機に新たな施策に取り組んでいる。ジェーシービー(JCB)は、全国複数エリアで「#JCB みんなのキャッシュレス」プロジェクトを開始。対象店舗でキャッシュレス決済限定メニューや割引サービス、抽選キャンペーンなどを用意するという。
 

 また、JR東日本グループの共通ポイント「JRE POINT」は、みずほ銀行が提供しているiOS向けアプリ「みずほWallet for iOS」の電子マネー「Mizuho Suica」を対象に追加。鉄道利用を含めた決済で2%を還元する。スマホ決済にハードルを感じている人は、まずはこうしたサービスからキャッシュレスのお得を体験してみてもいいかもしれない。(BCN・大蔵 大輔)