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コンビニ最大手セブン-イレブンで使える3大Payと「7pay」を入金方法で格付け

 コンビニエンスストア「セブン-イレブン」で使えるスマートフォン(スマホ)決済サービス「7pay(セブンペイ)」が7月1日にスタートする。同時に、セブン・ペイが接続中継を担い、先行する他社のスマホ決済サービス「PayPay」「LINE Pay」「メルペイ」を導入する。

 今回は、セブン-イレブンで7月1日時点で使える、国内居住者向けのスマホ決済サービス(7pay・PayPayLINE Payメルペイ)をざっくり比較し、「入金方法」と「出金方法」という二つの観点で、記者の独断で格付けした。なお、7payは過去のプレスリリースやウェブサイトをもとにした情報のため、実際のサービスと異なる可能性がある点をご了承いただきたい。
 
2019年7月1日、「セブン‐イレブンアプリ」上で、7payサービスがスタート

店頭レジやセブン銀行ATMから手軽に入金できる7pay

 セブン-イレブンでは、以前から自社電子マネー「nanaco」のほか、「au WALLET プリペイドカード」を含むクレジットカード、「Suica」「iD」「楽天Edy」「QUICPay」といった各種電子マネーに対応。非接触型のスマホ決済プラットフォームとして「Apple Pay」「Google Pay」に対応していたため、以前からメルペイは「メルペイ(iD)」に限り、「iDで支払う」とレジで伝えると利用できた。7月1日以降は、「メルペイ(iD)」「メルペイ(バーコード決済)」のどちらでも利用できる。
 
過去2回のメルペイの「まるっと半額ポイント還元!キャンペーン」は、セブン-イレブン中心だった
(第2弾はファミリーマートも同じく70%還元)

 さて、まずは「入金」に限り、4決済サービスを比較してみよう。ポイント二重取りが可能なクレジットカードからのチャージは、「7pay」のみ対応。店頭レジやセブン銀行ATM、セブン銀行の口座からもチャージできる。ただし、電子マネー・スマホ決済サービスに対するチャージはポイント付与の対象外となる可能性もある。そのため、銀行口座からのチャージがセブン銀行のみという制約は、残念ながら評価が下がる。
 

 一方、銀行口座への出金について、PayPayは準備中としている。対して、出金機能のあるLINE Pay、メルペイは、指定の手数料さえ払えば急に現金が必要になったときに換金できるので安心だ。LINE Payは「送金MaX20倍キャンペーン」を開催するなど、親しい知人・家族と現金をやり取りできる送金機能をメイン機能の一つとしてアピールしており、PayPayも対応済みの送金機能だけあれば十分という見方もできる。
 
PayPay・LINE Pay・メルペイは7月11日から3社合同で「最大20%戻ってくる!キャンペーン」を実施。
8月12日頃に、第2弾弾キャンペーンの実施も予定している

【関連記事】3社合同・最大20%戻ってくる!キャンペーン
https://www.bcnretail.com/market/detail/20190624_124835.html


 7payで支払うと、nanacoポイントが税別200円ごとに1ポイント貯まり、加えて、セブン-イレブンアプリの「バッジ」や「セブンマイル」が自動的に貯まる仕組み。9月1日以降、セブンマイルは税別200円ごとに1マイル付与され、貯まったセブンマイルは50マイル単位でnanacoポイントに交換できる。ポイント還元率は、少なくとも二つを合わせて算出する必要があり、ファンづくりの側面が強いと感じた。
 
2019年9月1日に刷新する新「セブンマイルプログラム」の概要。セブン-イレブンでは、スマホ決済の7pay、
電子マネーのnanaoのどちらで支払っても、税別200円ごとに実質2nanaoポイントが貯まる

 キャッシュレス決済に慣れた層が、2019年7月11~21日の3社合同キャンペーン「最大20%戻ってくる!キャンペーン」で、PayPay・LINE Pay・メルペイ3社それぞれのスマホ決済サービスを使い倒し、セブン&アイグループの各店舗を頻繁に利用するヘビーユーザーが、7payを使って引き続きnanacoポイントをゲットするといった、これまでと変わらない感じに落ち着きそうだ。(BCN・嵯峨野 芙美)