KDDIは5月15日、都内某所で記者会見を開催し、2020年3月期の通期連結業績予想を発表した。売上高が5兆2000億円(前期比2.4%増)、営業利益が1兆200億円(0.6%増)、親会社の所有者に帰属する当期利益が6200億円(0.4%増)を見込んでいる。

KDDIの2019年3月期通期決算は増収増益。今期も成長を継続させる姿勢

 KDDIは、17年7月時点と比べて4割値下げした料金プランや、無制限プランを打ち出している。通信料金を値下げすることで、売上の減少が見込まれるはずだ。しかし、今期も業績増を見込む。

 その理由について、高橋誠社長は「分離プランは既に1年半前に導入しており、これまで3000億円ほどの利益への影響があった。今後3年間で1000億円の影響が出る見込みだが、今年度の影響はそれほど大きくない。非通信領域やMVNOなどの売上拡大で減少する売り上げを補ったうえで、さらに成長していく」と述べた。
 
KDDIの高橋誠社長

 同日に発表した2019年3月期通期連結決算は、売上高が5兆803億5300万円(前期比0.8%増)、営業利益が1兆137億2900万円(同5.3%増)、親会社の所有者に帰属する当期利益が6176億6900万円(7.9%増)だった。

 auの解約率は0.76%(前期は0.86%)と前期と比べて0.1ポイント下がり、au契約者数やMVNO契約者数も順調に成長している。また、ユーザーが通信以外のサービスを利用することで新たに創出される成長領域「au経済圏」の流通総額は前期の約1.3倍となる2兆5170億円を突破。今後も成長させていく方針だ。