中国・上海市の国際貿易センタービルで7月13日、中国の経済と法律、ITをテーマにした異業種交流セミナーがあり、各分野の専門家が最新動向や中国ビジネスのヒントを紹介した。

 セミナーは、IIJグローバルソリューションズや東洋ビジネスエンジニアリングなどのITベンダーを中心とした企業有志でつくるコンパス実行委員会が主催し、日系企業などから約100名が参加した。
 
約40社の企業有志でつくるコンパス

 コンパスの発起人で、IIJグローバルソリューションズ中国の山口貴司副総経理は冒頭のあいさつで、「コンパスの会員企業は40社近くに増えた。変化の激しい中国のビジネス環境において、全方位で日系企業に役立つ情報を提供したい」と述べた。

 セミナーでは、中国でフリーペーパーを発行するメディア漫歩の安永博信総経理が専門家として登壇し、「中国では、若者が憧れるヒーローのような経営者が多い。起業を促進する政策と技術を擁する学術界、そして産業が一体となって起業家を育てる環境が整っている」と起業ブームに沸く中国の状況を紹介した。

 続いて瓜生・糸賀法律事務所上海代表所の首席代表を務める東條聡弁護士が、2017年6月に施行された中国サイバーセキュリティ法への対応について説明。日系企業の中国拠点が保有するデータの越境移転やビッグデータとして活用する上での留意点を示した。
 
日系企業を中心に約100名が参加した

 最後に日系のIT業界専門メディアとして唯一、中国に支局を構えるBCNの伊達和久総経理が「国家戦略で加速するAIの世界」と題して講演し、「中国のAI産業は政府の強い後押しのもと、膨大な投資が行われ、続々とAIベンチャーが生まれている」と解説した。