ビックカメラグループのコジマは10月5日、神奈川県横浜市旭区の二俣川駅南口駅前の西友2階に、「コジマ×ビックカメラ 西友二俣川店」をオープンした。木村一義社長は「テレビやPCの設置、ネットワーク設定まで販売からサービスまでトータルに対応できる店舗にしたい」と意気込みを語った。キーワードは「都市×地域密着」だ。

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二俣川駅南口駅前からすぐの西友2階に出店する

 横浜駅から相鉄線の急行で一駅、約10分の距離にある二俣川駅の南口一帯は、タワーマンションやバスターミナル、商業施設を複合した再開発が進む。これまでは反対の北口が、駅前ビルに「ドン・キホーテ二俣川店」やヤマダ電機の「テックランド二俣川店」が入るなど賑わっていたが、人の流れが変わる可能性がある。都心部への通勤が便利になる相鉄線とJR線、東急東横線との直通プロジェクトも計画中。「団塊の世代の年配客に、新しく夫婦共働きのファミリー層が加わり、成長が見込めるエリア」とオープンに駆け付けた木村社長は市場の可能性の高さに期待を寄せる。
 
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二俣駅南口で進む再開発

 建物は3階建てで、1階には食品スーパーの西友、2階はコジマのほか無印良品やレストラン、3階はアパレルショップのしまむらや子供服のバースデイ、100円ショップのSeriaなどがテナントに入る。10月5日は、午前10時のオープンを前に約700人の顧客が並んだ。
 
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オープン前に約700人が並び、行列は店舗の外まで広がった

 売場面積は約3100m2で、御代田(みよた)了亮店長をはじめ25人の販売員と、顧客宅まで社員が訪問して家電の困りごとを解決する「コジマくらし応援便」の社員2人、法人営業担当の社員2人の合計29人体制で運営する。法人営業については、商圏に家電量販店が少ないこともあり、以前から横浜市旭区のSOHO事業者などから、ネット販売のコジマネットに多くの見積依頼が寄せられていたことに対応した。

 1997年に入社して神奈川の梶が谷店や広島のイオンモール広島府中店など5店舗の店長などを歴任してきた御代田店長は「都市型でありながら販売員の顔が見える接客を心掛ける地域密着型の店を目指したい」と抱負を語った。
 
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御代田了亮店長

 地域に根差した取り組みとして、横浜市内の顧客を対象に、最短30分で商品を届けるスピード配送や設置、修理品の回収、家電のトラブルや点検をする「コジマくらし応援便」を、店内のいたるところでアピールしていた。
 
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「コジマくらし応援便」をアピール

 売り場づくりでも親近感を演出。御代田店長が「什器のエンドには話題の商品を展示して、その商品を使うことでお客様は何ができるようになるのかを明確に打ち出している」と語るように、天井からぶら下がるパネルや店内の柱、手書きPOP、売り場担当者の等身大の写真やコメントを使うなど、販売員の顔が見える工夫が目立った。
 
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大画面テレビのメリットを打ち出す天井プレート

 例えば、テレビ売り場のリモコンコーナーの什器のエンドでは、ソニーの手元に置くTV用スピーカーを「店長一押し」として展示。テレビの音が聴こえにくい年配客や家族の悩みに応える商品であることを、手書きPOPでわかりやすく説明し、「寝室で使う方が増えています」と、リビング以外での用途も提案する。
 
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「店長一押し」のソニーのTV用スピーカー

 都市型という点では、横浜駅に近いこともあり、限られた売場面積でもビックカメラ横浜西口店やヨドバシカメラの品ぞろえを意識している。例えば、型番の異なる色とりどりのステンレスボトルを展示するなど、都市型店舗に引けを取らない品ぞろえになっている。
 
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カラフルなステンレスボトルで品ぞろえもアピール
 
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来店した子どもにおもちゃを手渡す木村一義社長

 新店オープンに駆け付けて社員のモチベーションや士気を上げる木村社長は、今回もいつものように来店し、オープンと同時に顧客を出迎えて景品を手渡ししたり、小さな子どもにおもちゃをプレゼントするなど、自ら率先して地域に密着した接客の姿勢を示していた。社員も、店の外の通りを歩く年配客や子ども連れの通行客にお菓子を振舞っていた。(BCN・細田 立圭志)