ファイルや電子文具などの事務用品メーカーとして、90年にわたり市場をけん引しているキングジムは、青と黒の四角いロゴが印象的だ。しかし、四角が入ったコーポレートロゴの歴史は、まだ30年に満たない。60年以上もの間、キングジムを象徴していたロゴは、ワシだった。

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60年以上もキングジムのシンボルだったワシ。写真は社章の歴史

 キングジム広報室の稲葉大力氏は「ワシは鳥類の王様と言われていて、当社も『事務用品メーカーの王様になりたい』という、創業者宮本英太郎氏の願いが込められている」と、説明する。
 
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鳥類の王様として君臨するワシ

 ワシは鳥類の王様として知られるだけでなく、視力や観察力が高い様子を指して「ワシの目」と呼ぶ国があるほど、目がいいとされている。ワシのロゴマークには、そんなワシの目のような鋭い目で時代の変化を見据え、未来へと羽ばたいていきたいという想いも込められている。

 キングジムは現在、キングファイルをはじめとする厚型ファイルの累計販売数が5億冊を突破し、市場で大きなシェアを占めている。ラベルライターなどの電子文具市場にもいち早く目を向け、今ではトップクラスのブランド力を誇る。事務用品業界ではまさに、ワシのような存在になっているといえるだろう。(BCN・南雲 亮平)