キングジムは12月8日、使いやすさと携帯性を両立した新しい発想のモバイルノートPC「ポータブック XMC10」を開発したと発表した。発売は2016年2月12日。

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ポータブック XMC10

 宮本 彰代表取締役社長は「開発コストと技術的な難易度が高く、着手するのに勇気が必要だった。1988年に我が社として初の電子機器であるテプラを送り出して 以来のチャレンジだ。開発に着手してから約2年、ようやく自信を持って紹介できる。ノートPC市場は、国内外のメーカーがしのぎを削る厳しい市場。これま でのものづくりで培ったこだわりを注いだポータブックで挑戦していく」と意気込みを語った。
 

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ポータブックでノートPC市場に挑む、と意気込みを語る宮本社長

 開発を担当した商品開発部の冨田 正浩氏は自身の出張の体験を踏まえて「ノートPCを飛行機や新幹線のなかで使うと、大きすぎてコーヒーを置くスペースがなくなる。最新のPCはVGAポー トがないことも多く、プロジェクターと繋げずプレゼンテーションができないこともある。タブレットは携帯性にいいがやはり端子がないのが不満。出張に便利 なデバイスとしてノートPCとタブレットの中間のような製品が必要だと感じた」と説明した。
 

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ノートPCとタブレットの中間のような製品を、と思って「ポータブック」を開発したと語る冨田氏

 「ポータブック」の最大の特徴はコンパクトにしまえるキーボードだ。デジタルメモ「ポメラ」で培った折りたたみ式キーボードの技術とノウハウを継承し、 キーボードが左右に分かれ、弧を描きながらスライドして二つに畳める「スライドアーク キーボード」を開発。持ち運び時はA5サイズの手帳とほぼ同じサイズになるよう工夫した。
 

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折りたたむとA5サイズの手帳と同じサイズに

 キーボードの周囲をアルミフレームでしっかりと補強しているので、本体は小さくても使用時には安定したフルキーボードとして打てる。キーピッチは 18mm、キーストロークは1.5mmあり打ち心地がいい。タイピング時の静音性にもこだわった。冨田氏は12インチのモバイルPCと比べ、「キーボード は12インチのモバイルPCよりも大きいので使いやすい」と説明した。
 

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12インチのモバイルPCとキーボードを比較

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キーボードを左右に分けて折りたたむ

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使いやすいキーピッチを採用

 8型のカラー液晶を搭載し、重さは約830g、サイズは幅204×奥行き153mm、厚さは34mm。本体表面はレザーのような手触りに仕上げた。本体 が小さくてもインターフェイスは豊富。USBポートやSDメモリーカードスロット、HDMI/VGA端子など仕事で必要なものを搭載した。フルサイズ規格 なので変換コネクタも不要だ。

 もう一つの特徴がバッテリだ。駆動時間は約5時間と、モバイルPCとしては決して長くない。そこをカバーする新発想が、充電ポートにMicro USB充電ポートを採用した点だ。スマートフォンやタブレットを持つ多くのユーザーはモバイルバッテリを持ち歩いている。「ポータブック」はUSBケーブ ルを使うことで、このモバイルバッテリから充電が可能になる。また出張時も、荷物を減らすことができる。

 OSはWindows 10 Home 64ビット、CPUは省電力のIntel Atom x7-Z8700プロセッサーを採用した。メモリは2GBで32GBのeMMCを搭載する。価格はオープンで、税込みの実勢価格は9万円前後の見込み。初 年度の販売目標台数は3万台だ。