• ホーム
  • トレンド
  • <STORE STRATEGY・売場革新>コジマ×ビックカメラ ベルクスモール浮間舟渡店

<STORE STRATEGY・売場革新>コジマ×ビックカメラ ベルクスモール浮間舟渡店

店舗

2017/02/27 12:00

 1月24日、JR埼京線・浮間舟渡駅近くに「コジマ×ビックカメラ」ブランドの新店舗がオープンした。昨年から取り入れたコジマの新サービス「くらし応援便」を軸に地域密着型の店舗づくりに力を入れ、都心駅前店との役割分担を明確化している。(BCN・日高 彰)


オープン記念セレモニーでのテープカット
 
<STORE STRATEGY 売場革新>
店長:堀田優作
場所:東京都板橋区舟渡1丁目6番22号 ベルクスモール浮間舟渡2F
売場面積:約2900m2
駐車台数:300台(ベルクスモール浮間舟渡)
商圏:半径3km程度
 

堀田優作店長
 

シニア/ファミリー層向け地域密着店
板橋区全域に向けて「くらし応援便」サービス

STORE STRATEGY1
日常の買い物で訪れるスーパー2Fへの出店

 今回の新店舗は、今年1月21日にオープンしたショッピングモール「ベルクスモール浮間舟渡」2Fへのテナント出店となる。1Fのテナントは東京東部や埼玉・千葉にドミナント出店するスーパーマーケット「ベルクス」で、近所から徒歩・自転車で訪れる顧客も多い。

 同じグループのビックカメラが大型店を構える池袋にも電車で1本、わずか十数分で行ける距離だが、こちらは食品や日用品を買いに来るファミリー層やシニア層がメインターゲット。都心駅前のビックカメラ、地域密着のコジマと、グループ内ブランドのすみ分けを明確にしている。
 

STORE STRATEGY2
3店舗のネットワークで区内全域に社員が訪問

 外部の協力会社ではなく、コジマの社員が直接顧客宅を訪問して商品の設置や説明などを行う「くらし応援便」。西東京市、広島市で昨年開始したサービスだが、今回の浮間舟渡への出店で提供エリアを板橋区内全域にも拡大する。区内既存2店のコジマとの連携で、最短30分の配達を実現した。シニア層の顧客が多い地域のため、訪問時の“御用聞き”による売り上げも期待できる。
 

売り場づくり 1
ライフスタイルに合わせた非家電カテゴリも積極展開

 事前の調査で、通勤・通学や買い物での自転車利用者が多いことが想定されたため、ビックカメラやいくつかのコジマ郊外店で販売実績のある自転車の取り扱いを決定。自転車整備士資格保有者が2名在籍し、購入後の点検・修理にも対応する。

 また、ビックカメラグループでよく売れている非家電商品である、枕のコーナーを設けた。フランスベッドが“眠りのプロ”を認定する資格「スリープアドバイザー」を保有する店員が常駐し、顧客ごとに最適な枕を提案する。
 

売り場づくり 2
体感・体験できるわかりやすい展示

 「体感・体験できる」をテーマとした売り場づくりに注力。例えば、テレビ売り場では画質が見比べられるだけでなく、各機種のリモコンを目立つ場所に設置し、実際の操作性や、説明書を読まなければ存在に気づかない機能なども購入前に試せるようにした。

 調理家電では、本体だけでなく付属のアタッチメント類もすべて展示することで、実際にどんな料理に使用できるのかをよりイメージしやすくするといった工夫を行った。
 

動画インタビュー 店長に聞く「オープンの意気込み」
 
※『BCN RETAIL REVIEW』2017年3月号から転載