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iPad復活で即回復のタブレット市場、巣篭もり需要で前年比1.6倍に

 全国の家電量販店やECショップでPOSデータを集計する「BCNランキング」によると、5月のタブレット端末の販売台数は前年同月比159.4%を記録した。4月は、iPadの品薄で94.3%と1年3か月ぶりに前年を割ったが即回復。新型コロナウイス感染拡大に伴う巣篭もり需要で販売を伸ばしている。


 メーカー別の販売台数前年比は4月に60.9%と急落したアップルが155.5%とV字回復。Android勢も好調で、ファーウェイが145.7%、NECが143.5%%、レノボが351.0%と成長を継続している。
 

 週次の販売台数シェアで3月以降は右肩下がりだったアップルだが、5月4日週から数字を戻し始め、5月25日週には70%に迫る水準にまで急上昇した。ポストiPadとして人気を集めていたファーウェイは、その分のシェアを落とした。

 シリーズ別の販売台数ランキングでもアップル製品が上位に戻り、ベストテン圏内に8製品がランクイン。売れ筋である「10.2インチ iPad Wi-Fi」の32GBモデルが首位に返り咲いた。
 
供給が回復した「10.2インチ iPad Wi-Fi」が首位に返り咲いた

 1位と2位は明け渡したものの、ファーウェイも引き続き好調で、「MediaPad T5」が3位、「MediaPad M5 lite」が4位と健闘している。同社は、6月に新製品3モデルを発売する予定で、どこまでiPadに対抗できるか期待したいところだ。(BCN・大蔵 大輔)


*「BCNランキング」は、全国の主要家電量販店・ネットショップからパソコン本体、デジタル家電などの実売データを毎日収集・集計しているPOSデータベースで、日本の店頭市場の約4割(パソコンの場合)をカバーしています。