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「10代が使う雑貨」日本特有のハンディファンの認識覆す――専門メーカー「JisuLife」日本法人社長が語る 国内市場への挑戦

インタビュー

2026/04/29 17:00

 ダイソンやシャープなど、夏に照準を合わせて各社参入が相次いでおり、戦国時代突入を予感させるハンディファン市場。そんな中、世界で実績を積み上げ日本に参入してきた「JisuLife」というブランドがある。ポータブルファン一本でこれまで事業を展開してきたのにも驚きだが、どんな狙いや目標があるのか。日本法人JISULIFE TECHNOLOGYの代表取締役 清原健司氏に話を聞いた(BCN+R 寺澤 克)。

代表取締役 清原健司氏

誰でも気兼ねなく使えるハンディファンを 市場や認識を広めていきたい

 2016年に創業したポータブルファンの専業ブランドで、空気力学の専門チームなどを含む100人規模の研究開発チームを擁しているというJisuLife。販売実績は40か国以上、累計出荷台数は5000万台以上と、世界的な実績を積み上げてきた。
 

 日本法人の代表取締役に就任した清原氏は、某大手メーカーのイヤホン・ヘッドホン部門でセールス・マーケティングを手掛けてきた経験がある。そんな清原氏だからこそ、感じることもあるようだ。さっそく、話を聞いてみよう。

──日本市場参入の理由は?

清原氏(以下敬称略) まずは気候条件。日本だけでなく、世界的に気温が上昇し暑くなっている。特に日本の特徴は、湿度が高いこと。

 湿度が高いと汗が揮発しづらいので、ハンディファンは最適ではないかと思うんです。

 また、市場の盛り上がりも感じています。ですが、中には「持つのが恥ずかしい」と考えている人も多いでしょう。そこをわれわれの手で何とかして、誰でも快適な環境で過ごせるようにしたい。そこの需要もしっかりくみとる必要があると考えています。

 ですから、今あるハンディファンの市場を食ってしまおう、ということではなく、市場自体の認識を広げていきたいんです。
 
ブラック基調のウェアなどにもなじむデザインとなっている

海外ではイヤホン感覚で選ぶ!? セルフメンテナンスガジェットとして広めたい

──すごく気になったんですが、ポータブルファン専業というのは珍しいですよね。

清原 そうなんですよ。私も最初はそう思いました。しかし、本社と対話を重ねていくと、ハンディファンやポータブルファンの奥深さに気づかされました。

 空気力学の専門チームを設けている点も珍しい。例えば、小さくても大風量が出せるように、製品ごとにブラシレスモーターを独自開発したり、より多くの風を吸い込み、圧をかけて風を押し出せるようにファンの形状も工夫している。突き詰められるところはたくさんあるんです。

 また、売り上げ的な話をすると、北半球が冬なら、南半球は夏です。世界的に見ればハンディファンが活躍しないオフシーズンがなく、年中購入されることになります。
 

清原 そして、東南アジアでは当社の製品がよく売れているんです。現地は一年中暑いですから。普段持ち歩くバッグの中には、必ずハンディファンが入っている。日本に例えるなら、日頃使うイヤホンやヘッドホンを選ぶような感覚だと思います。

 毎日使うものだからこそ、使っていて心地よい製品を選びたい。そうしたユーザー意識の中で、平均よりも高い値段設定にもかかわらず当社製品を選んでいただけた。常に持ち歩くものはより良いものを選びたい、そうした意識が強まっていることも感じています。


清原 日本は東南アジアと異なり、一年中暑い、というわけではありませんが、最近は4月から徐々に暑くなり、だいたい9月くらいまで暑い。約半年間が夏になってきていると感じています。

夏の屋外など誰もが暑いと感じるシーンで使っていただく以外にも、自分だけが暑いときに自分自身で暑さをコントロールする「セルフメンテナンスガジェット」としても使っていただく。そうした使い方も広めていきたいです。

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