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“誰の道具”になったのか──折りたたみスマホの光と影 Galaxy Z Fold 7の日常使いで見えた現在地

オピニオン

2026/04/16 17:00

 以前掲載した記事では、折りたたみスマートフォンが持つ魅力と現実的な課題を整理してきた。今回はその続編として、筆者が2024年7月にGalaxy公式サイトで購入したSIMフリー版 Galaxy Z Fold 7(512GB)を、日常でどのように使っているのかを紹介していきたい(T教授)。

Galaxy Z Fold 7を日常使い
見えた現在地は…?

折りたたみスマホの現在地を整理する

 まずは、前回掲載した内容を整理しよう。折りたたみスマートフォンは、大画面と携帯性を両立できるという強い魅力(=「光」)がある一方で、価格、耐久性、修理コストといった現実的な課題(=「影」)が現実としてある。

 また、AIの進化によって、折りたたみスマホが単なる“大きなスマホ”ではなく、複数の情報を同時に扱うための道具へと変わりつつある点にも触れた。

Galaxy Z Fold 7という完成度

 さて、Galaxy Z Foldシリーズは2019年の初代モデルから数えて7世代目となる。新モデルが登場するたびにカバーディスプレーは拡大し、折りたたんだ状態でも“普通のスマホ”として違和感なく使えるサイズへと進化してきた。

 Galaxy Z Fold 7では、その完成度がさらに高まり、閉じた状態での日常操作に不足はない。一方で、開けばタブレットサイズの大画面が現れ、アプリの使い方は一気に広がる。

 ただし、価格帯はGalaxyシリーズの中でも最上位クラスに位置する。純粋なカメラ性能や撮影結果、あるいは処理性能だけを見れば、シングルディスプレーのハイエンドモデルの方が“らしい結果”を出す場面もある。

 つまり、Foldを選ぶかどうかは「何をしたいか」が明確であるかどうかに尽きる。とりわけ、スマートフォンに片手操作の軽快さを最優先で求めるなら、折りたたみスマホの価値は相対的に下がってしまう。

PCに慣れた世代でも自然に使える 大画面を生かしたアプリ体験

 Foldの強みが最も分かりやすく表れるのが、地図アプリやナビ、タクシーアプリなどだ。表示領域が広いため、全体を俯瞰する使い方と、細部を拡大して確認する使い方を瞬時に切り替えられる。これはPC時代から“大きな画面の価値”を体感してきた世代にとって、極めて自然な感覚だろう。
 
カレンダーと乗換案内を並べて表示
 
マップとレストランの
予約サイトを並べて考えられる
 
一般的なスマホではできないことが
ストレスなく成立する

 また、画面を2分割して2つのアプリを使えば、操作感はスマホを2台横に並べた以上の感覚に近い。画面切り替えが不要な分、情報共有の脳内イメージもリアルで効率的だ。カレンダーと乗換案内、マップとレストランの予約サイトなど情報を「並べて考える」使い方がストレスなく成立する。

「スマホ注文」もより便利に 日常で実感した「Foldならでは」のシーン

 印象的だったのは、家族でくら寿司を訪れた際の体験だ。二次元コードを読み込んで行う「スマホ注文」をGalaxy Z Fold 7で開くと、専用端末以上に見やすく、家族全員で画面を回覧しながら注文できた。
 
広い画面はスマホ注文でも役立つ

 最初は各自のスマホを使っていた家族も、見える情報量と操作性の違いに気づき、自然とFoldを中心にオーダーする流れになった。この「情報共有のしやすさ」は、一般的なスマートフォンでは得がたい体験だ。

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