2024.1.01 12:00
かしこく暮らす転職希望者「1000万人時代」で後悔しない転職の正しい思考法
【30歳からの後悔しない転職の思考法・1】 今、「転職」が当たり前になりつつある。総務省の労働力調査によると2022年の「転職等希望者数」は968万人と過去最高を記録。伸び率は約8%で、増加を続けてきた近年の中でも特に高い伸びとなっている。23年は1000万人超えが予想され、「転職者数は23年以降も着実に増える」との見込みとのこと。この連載では、「30歳からの後悔しない転職」をテーマにさまざまな思考法を解説したい。
転職者と転職希望者の推移
(出典:総務省)
その火付け役となったのが、筆者も過去在籍していた「ビズリーチ」を中心としたHRサービスだ。ビズリーチは「キャリアの健康診断」をキーワードに、コロナ禍以降急増した、「自分の生き方を見直す」きっかけを提供。また、オープンワークの転職口コミサイトなど、他社のサービスも転職のカジュアル化を後押しした。
このように過去10年で見た時に、時代の変化と労働者による意識の明らかな変化があり、「大転職時代」が日本にも訪れようとしているのだ。
一方、リクルートワークス研究所の調査によると「転職希望者の約87%は1年以内に転職していない」という。また、転職活動者に転職していない理由を聞いたところ、最も多かったのは「自分に合った仕事が分からない」という「転職迷子」が14.2%もいるとのことだ。
「転職を軸とした生き方の見直し」が潮流になっていることは、非常に大きなインパクトだといえる。しかし、その背景には「転職したいが、できない」という事実も見逃すことはできない。年間1000万人が転職を希望しているにも関わらず、実際に転職する人は300万人程度。残りの約700万人は、転職活動を途中でやめるか、最初から諦めているか、である。
「自分に合う」仕事をどのように見つけていくのがいいのだろうか。大転職時代だからといって、闇雲に転職すれば良いというものでもない。転職を最低でも4回は経験する今の時代だからこそ、どうせ転職するなら自分の魂が喜ぶ転職の仕方と、さらにいえば人生の歩み方をした方がいい。
転職がより身近な存在になり、転職にまつわる書籍やキャリアスクール・転職エージェントに関わる機会も以前よりもはるかに多くなった。ただ個人的にいえば、この転職におけるテクニカルさを優先するが故に、逆に自分に合う仕事が分からない「転職迷子」を増殖させているのではないかと危惧している。
巷にあふれているような転職のテクニック論を紹介するよりも、この100年時代のキャリア人生の中で長く活用できる「思考法」をおすすめしたい。具体的には、(1)「素養」に基づく転職ではなく、「素質」に基づく転職をしよう、(2)「素質」が開花する三つの企業選びの観点を身につけよう、(3)「素質」を開花させ、自分の市場価値を高め続けよう――といった思考法だ。次回からは、この三つをそれぞれ詳しく解説していく。(ITSUDATSU・黒澤伶)
(出典:総務省)
従業員の3分の1が他の仕事探しや転職をうかがっている
調査会社・ギャラップの統計によると、日本の従業員の3分の1は積極的に他の仕事を探している、または転職の機会をうかがっているという。その比率は33%。これはグローバル平均(51%)を大幅に下回っているほか、OECD加盟国平均(42%)よりも9ポイント低い結果となっているが、「終身雇用」が当たり前だった日本で、この傾向は明らかな変化だといえる。その火付け役となったのが、筆者も過去在籍していた「ビズリーチ」を中心としたHRサービスだ。ビズリーチは「キャリアの健康診断」をキーワードに、コロナ禍以降急増した、「自分の生き方を見直す」きっかけを提供。また、オープンワークの転職口コミサイトなど、他社のサービスも転職のカジュアル化を後押しした。
このように過去10年で見た時に、時代の変化と労働者による意識の明らかな変化があり、「大転職時代」が日本にも訪れようとしているのだ。
一方、リクルートワークス研究所の調査によると「転職希望者の約87%は1年以内に転職していない」という。また、転職活動者に転職していない理由を聞いたところ、最も多かったのは「自分に合った仕事が分からない」という「転職迷子」が14.2%もいるとのことだ。
「転職を軸とした生き方の見直し」が潮流になっていることは、非常に大きなインパクトだといえる。しかし、その背景には「転職したいが、できない」という事実も見逃すことはできない。年間1000万人が転職を希望しているにも関わらず、実際に転職する人は300万人程度。残りの約700万人は、転職活動を途中でやめるか、最初から諦めているか、である。
正しいキャリアの「思考法」が大事
ところで、副業解禁・キャリア自律というキーワードが席巻する中で、明らかに企業よりも個人が強くなったことは明白な事実だろう。この「企業が個人を選ぶ時代」から「個人が企業を選ぶ時代」にシフトする中で、最も大事なのが、労働者側の正しいキャリアの「思考法」になる。「自分に合う」仕事をどのように見つけていくのがいいのだろうか。大転職時代だからといって、闇雲に転職すれば良いというものでもない。転職を最低でも4回は経験する今の時代だからこそ、どうせ転職するなら自分の魂が喜ぶ転職の仕方と、さらにいえば人生の歩み方をした方がいい。
転職がより身近な存在になり、転職にまつわる書籍やキャリアスクール・転職エージェントに関わる機会も以前よりもはるかに多くなった。ただ個人的にいえば、この転職におけるテクニカルさを優先するが故に、逆に自分に合う仕事が分からない「転職迷子」を増殖させているのではないかと危惧している。
巷にあふれているような転職のテクニック論を紹介するよりも、この100年時代のキャリア人生の中で長く活用できる「思考法」をおすすめしたい。具体的には、(1)「素養」に基づく転職ではなく、「素質」に基づく転職をしよう、(2)「素質」が開花する三つの企業選びの観点を身につけよう、(3)「素質」を開花させ、自分の市場価値を高め続けよう――といった思考法だ。次回からは、この三つをそれぞれ詳しく解説していく。(ITSUDATSU・黒澤伶)

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