パーソルキャリアは、同社の運営するプロフェッショナル人材の総合活用支援サービス「HiPro（ハイプロ）」が、1都3県（東京都・神奈川県・千葉県・埼玉県）在住の会社員（経営者・役員含む）929人を対象に「地方でのはたらき方に関する実態調査」を実施した。調査は、7月10日～11日の期間に行われている。

地方転職は約4割

　調査対象者に、「地方副業」「地方転職」それぞれに対する興味を尋ねたところ、地方副業に「興味がある」と回答した人（「興味がある」と「やや興味がある」の合計）は59.2％だったのに対して、「地方転職」に「興味がある」と答えた人が40.2％にとどまり、副業・転職問わず地方への関心が高い一方で、「はたらき方」によって2割程度差が生じることが明らかになった。
 
　地方転職と比較した、地方副業に対するハードルについて尋ねた質問では、「地方副業のほうがハードルは低い」という回答が50.5％を占めている。地方転職と比較して、地方副業のハードルが低い理由としては（複数回答）、「本業を辞めずに地方の仕事を経験できる」（55.4％）が最も多く、「転居せずに地方で働くイメージを掴める」（54.5％）、「今後のはたらき方の選択肢が増える」（30.2％）がそれに続いた。
 
　地方副業に興味があると答えた人（400人）に、その理由を尋ねたところ（複数回答）、「副収入を得たいから」（55.5％）が最多となった一方で、「地方に貢献したいから」（18.3％）、「スキル・経験を還元したいから」（15.8％）、「地方創生に携わりたいから」（12.5％）といった地方副業ならではの理由が一定数の支持を集めている。
 
　同じく、地方副業に興味があると答えた人（400人）に、地方副業で期待する報酬を尋ねた質問では、「月額5万円未満」が19.3％、「月額5～10万未満」が50.3％と、約7割の人が「月額10万円未満」を希望していることが分かった。

　地方副業で携わりたいテーマとしては、「商品／サービス企画」（21.3％）がもっとも多く、「マーケティング／PR」（15.5％）、「営業／販路拡大」（15.0％）と続いている。