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“SIMフリースマホ部門”は名称を変更、BCNランキング2022年上半期No.1の見所

【2022年上半期No.1発表・直前特集 #02】 全国の家電量販店やECショップで集計したPOSデータをもとに作成したデータベースで、いま売れているデジタル家電が正確に分かる「BCNランキング」は、毎年7月に上半期にもっとも売れたメーカーをデジタル家電の部門ごとに発表している。本連載の第1回では「BCNランキング」の仕組みと歴史を紹介したが、今回は7月11日に発表を控える「2022年上半期No.1」の見所を紹介したい。
 

デジタル家電の2022年上半期No.1を7月11日に発表! 連載形式で見所を紹介していく

 BCNランキングの2022年上半期No.1は、部門ごとに2022年1月1日~6月30日で販売された数量をランキング化して決まる。部門はデジタル家電の市場全体を幅広く網羅しているだけでなく、市場のトレンドに合わせて細分化しているのが特徴だ。たとえば「テレビ部門」は「液晶テレビ(4K未満)部門」「液晶テレビ(4K以上)部門」「有機ELテレビ部門」の3部門がある。今年は昨年から2部門を追加、1部門を名称変更し、全112部門のNo.1が決まる。

 大きな見所となるのは、追加・名称変更が行われる3部門だ。まず、追加となるのは「モバイルWi-Fiルーター部門」と「ホームWi-Fiルーター部門」。コロナ禍に伴うテレワークやオンライン学習の加速で、家庭内のデジタル環境は大きく見直されることになった。そのなかで通信環境を改善するために注目されたのがWi-Fiルーターだ。家でも外出先でも利用できるモバイルWi-Fiルーターや、工事いらずでコンセントに挿すだけでネットワーク環境を構築できるホームWi-Fiルーターがこれまで以上に求められるようになった。

 それぞれの部門でいま売れているのはどのメーカーなのか。上半期No.1発表前に1月~5月の途中経過をみてみよう。モバイルWi-Fiルーター部門でトップを走るのはSAMSUNG。53.2%と過半数のシェアを占めており、市場をリードしている。2位にはNECプラットフォームズ、3位にはパイオニアがランクインしている。機種別の首位もSAMSUNGの「Galaxy 5G Mobile Wi-Fi SCR01」。1機種で50%以上のシェアを誇る、市場を代表する製品だ。
 

 同期間におけるホームWi-Fiルーター部門のトップに立っているのはシャープ。2位のソフトバンクとの差は3.3ポイントで接戦。3位にはZTEがランクインしている。売れ筋はシャープが「home 5G HR01」、ソフトバンクが「Airターミナル4 NEXT」。成長市場ということもあり、今後も激しいシェア争いが予想される。
 

 名称変更が行われるのは「SIMフリースマートフォン部門」。2016年に追加された比較的新しい部門だが、市場の変化を受け、2022年上半期から「キャリアフリースマートフォン部門」という呼称が用いられることになる。背景にあるのは、2021年10月1日からキャリアに義務付けられた「SIMロックの原則禁止」だ。これにより現在販売されているすべてのスマートフォンは“SIMフリー”という扱いになったため、「キャリアが販売する端末」と「それ以外の販路で販売される端末」という区分を採用した。なお、1月~5月の販売台数シェアではアップルが61.3%で独走中。2位にOPPO、3位にシャープがつけている。
 

 今回は新たに追加・名称変更する3部門に絞ったが、このほかにも新たなトレンドや激しいシェア争いなどでホットな部門が多数ある。第3回からはそうした部門に焦点を当てて、2022年上半期を振り返っていきたい。(BCN・大蔵大輔)